>>  ☆アニメ声優になるには
09 26
2010

☆アニメ声優になるには

声優を目指すのに養成所・専門学校などのスクールに行く必要があるのでしようか?

今回の質問はこちら。
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●やっぱり本気で声優を目指すのであれば、
無理してでも養成所には通うべきでしょうか?
●大手事務所のオーディションというのは、
どのように受けるものなのでしょうか?
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今現在日本には、潜在的にでも「声優になりたい」と思っている人は、
多分10万人ぐらい 2014修正50万人ぐらいいると思います。(笑)

この中で、すでにレッスンを受けているとか、
「何かしらの行動を起こしている人」と限定したとしても、
声優志望者は3万~4万人 以上2014修正→10万人以上いるのではないでしようか?

2014追記
下記も修正をしてありますが、
この文章を書いてから3年半でますます増加の一途をたどっていますので
数字を修正しました。


そのぐらい、声優の人気はすごいものになっています。
昔の「歌手・アイドル」にあこがれていた層が、
今、声優になりたいと思っている人たちの層に限りなく近い気がします。

でも、声優の場合は、
最近アイドル化が進んでいるとはいえ、
「見た目は関係ないでしょ」という部分も少しはあるので、
『アイドルは無理だけれど、声優なら…』という感覚で
多くの人が目指してるように感じます。

また、歌などは、うまい下手がはっきりわかりますが、
しゃべり言葉は、日本人として生きている以上誰でもしゃべれるので
自分でも簡単になれるように思う人が多いのでしょう。
ひと声だけの「アニメ声のものまね」なら、誰でできますしね。

他にも、「声だけなら、人付き合いが苦手でも何とかなる」という勘違いをした
コミュニケーション能力不足の人もかなりの数が目指しています。
(声優といえど、商品は「人」そのものです。コミュ力のない人はなれません。ところが、こういう勘違いする人が多すぎて、授業にならないところがよくあるそうです。そこで困りはてたある学校は、「スターティング」という人付き合いのイロハを教えるクラスを作ったというわけです。)

もっとも、声優を目指し養成所や専門学校などに通い始めると、
多少なりとも現実が見えはじめます。

また、同じ「声の仕事」と言っても、
アニメの声優・洋画の声優・番組のナレーターと、
個性によって目指すところが変わり始めてくるでしょう。

ですが今回は、「アニメの声優」という事に絞ってお話していきます。
あくまで、「アニメの声優」に関する記述ですので、
ナレーター志望の方は、単に『参考までに』程度に読んでくださいね。

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まず、声優志望者のうち、
専門学校や養成所に通っている人はどのぐらいいるのでしょうか?

そもそも、声優養成をしている「専門学校」は、関東だけで20は確実にあります。
全国展開をしている学校や、地方都市のみでやっている学校など合わせると
全部で100校以上はあるでしょう。

事務所付属の「養成所」も大小合わせれば「100以上」でしよう。

ちなみに、最近は、「声優養成」を掲げたほうが生徒が集まるので、
役者の事務所はもちろん、明らかなモデル事務所・結婚式の司会事務所でも
(エキストラに毛が生えた程度の仕事しかない事務所ですら)
育成内容や、事務所の仕事内容に「声優」と入れているところが多々あります。

そういうものも入れると、「事務所付属の養成所」は150以上、
下手したら200以上になるかもしれません。

もちろん、地方のタレント系の養成所(専門学校)でも、
続々と「声優(俳優)コース」が誕生しています。

(実際は「声優」とうたっているだけで、基本は役者のためのコースで、講師は地方の舞台関係者ばかりなどというのがローカル校の実態だったりします。声優といえど、役者の一部ですから芝居の勉強をしなくてはならない…というのは正論ですが、それなら何も声優コースではなく、役者コースのままでいいはずですよねぇ。しかも、演出側の人ばかりでアーティスト側の講師が全くいない学校というのは…。)

というわけで、育成機関の数は、全国で200、いや、250以上あると考えた方がよさそうです。

…ってことは、1校平均100人前後が新入学するとして、人数を仮定すると
2万人以上の人数が、毎年、声優を目指して
何かしらのレッスンを始めている計算になります。

しかも、養成期間はだいたい2年~8年だと思われますので、
まぁ、平均5年とすると、×5で、10万人!! w(◎o◎)w
実際、全国展開の養成所になると、1万人以上の生徒を抱えているところもあります。

途中でやめる人もたくさんいるでしょうが、
8年どころか10年もめげずに頑張る人もいますから
確実に10万人は、今現在どこかで何かしらのレッスンを受けていると思われます。

でも、その数字で計算すると、あまりに膨大でクラクラするので、(笑)
とりあえず、声優の勉強をスタートさせているのは
「毎年2~3万人」の計算で話を進めていきます。

なお、個人で教えていたりボイトレ系の学校などは、
ダブル受講だったりセミプロになった人たちが行ったりしていますから
これは計算に入れないでおきましょう。
しかしそれでも、
劇団(児童劇団を含む)などから声優事務所に移行してくる人など
声優系養成機関以外からの参入者も多いですから
ライバルはもっと膨大だと思ってください。

*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫

さて、ではここで1つ目の質問にお答えしましよう。

●やっぱり本気で声優を目指すのであれば、
無理してでも養成所には通うべきでしょうか?


まず、声優のお仕事をするためには、
とにかく、どこかの声優事務所に入らない限り無理だと思ってください。
(声優で有名になってからフリーでやれるというのは、また別ですよ。)
さんざんフリーで色々な仕事をしてきた私ですら、
声優をやるためには事務所に入るしかありませんでした。

ですから、声優になりたいのなら、
どこかの事務所に入れてもらうしかありません。

ではどうやって入るか。

一番の正攻法は、やはり、
「自分の入りたい事務所」の養成所に行くことでしょう。
そこで認めてもらえれば、
ジュニア等の段階を踏んで正式所属させてもらえます。
(専門学校は、「卒業後、事務所に続々合格」などとうたっていても、実態は「事務所の養成所に合格した」というのがほとんどです。とんでもない実力の持ち主の場合のみ、ジュニア所属できます。新しくできた事務所が人数合わせのため、数名ジュニア所属させる場合もあることはあるようですが、どの道、能力がなければ仕事はありません。)

それ以外の方法は考えられないのでしようか?

例えば知り合いに紹介してもらって…?!
ありえません。

たしかに、びっくりするほど完成されたうまいしゃべりをするのなら、
全くのド素人でも、可能性はゼロではありませんが、
普通は、紹介されたとしても、
「じゃ、養成所を受けてください」と言われるのが関の山です。
でも、養成所はコネなんかなくても、
お金を払えばまず入れてもらえますから、意味ないですよね。

ただし、もしあなたが本当に
「私は誰にも教わる必要がないぐらいうまいんです。」
と自信を持って言えるほど天才的な才能の持ち主で、
事務所に強力なコネがあるのなら
どこかのスタジオに行ってボイスサンプルを制作してください

それを、そのコネを使って、声優事務所の人に聞いてもらえたなら
うまくいけば特待生扱いにしてもらえる可能性はあります。(^^)v

なお、私の場合は、
声優の勉強は個人の先生についてやっていた程度の実力でしたが、
レポーターやDJ等、
いわゆる業界内の仕事をある程度やっていましたので、
友人の紹介でボイスサンプルを聞いてもらい、
81プロデュースに入ることができました。

ですから、声優の仕事はしたことがないような人でも、
それなりに業界内で実績を残していれば、
誰かの紹介で声優事務所でも入れてもらえる可能性はあります。

児童劇団などに所属し、そこそこ仕事をしていたような
子役上がりの人が声優業界にけっこう多いのは、こういう理由です。

特に、新規参入の事務所の場合なら可能性は割と高くなります。
事務所所属の人数が、まだ20人足らずの小規模なところならば、
「業界にそれなりの人脈を持っている抑えの利く人間」
は欲しいですからね。

でも、あくまで、ある程度の実績がある場合ですよ。

ちなみにナレーション事務所だと、
業界実績のほとんどない人でも声の質が魅力的であれば取ることはあります。
芝居などがまだできない人でも、CMとかでしたら
声の魅力で何とかなる場合があるからです。
その辺が、アニメ系の声優事務所と違うところです。
(それでも、滑舌発声もできていないようなど素人は、門前払いですよ。)

とにかく、完全な声優事務所が、
業界実績ゼロの人をいきなり正所属にすることはまずありません。

ではやはり事務所付属の養成所に行くしかないのでしょうか?
実は、もう一つだけ方法があります。
それは、とてつもなく狭き門ですが、
「声優オーディション」を受けると言う方法です。
ただし「声優オーディション」といっても、これでデビューできるという事ではなく
養成所の特待生になれると言うようなオーディションです。
(特待生とは、基本、レッスン料がすべて無料になるような生徒のことです。
入学金免除程度のものは、単なる生徒集めのための割引…という可能性大です。)


勘違いしている人が多いのですが、TVアニメのオーディションを一般公開で募集することなどありません。
何らかの話題作りとか、地方の地元限定のアニメーションなどを作る場合、出演者募集オーディションも、まれにあるようですが、そんな所から声優としてスターになれるなどと思わないでください。
また、基本的に「出演番組が決まっていて、受かれば即デビュー !」 とうたっているようなオーディションは、
怪しいもの(学校への導線)以外は、ド素人が受かるものではありません。


というわけでやっぱり、ご質問のお答えとしては、
「本気で声優を目指すなら、養成所に通うしかない。」ですかね。
(都心にお住まいの小学生中学生で、家がお金持ちなら(-_-;)、大手の児童劇団もお勧めです)

なお、声優養成所だけでなく劇団養成所という手もあります。
多少回り道になりますが、まったくの未経験者の場合は、
こちらのほうが可能性は広がるかもしれません。

また、「声優オーディション」という言葉が、世間でいろいろに混同されているので、
下記にも注意書きとしていろいろ付け加えましたが、
詳しくは、アニメ声優の「オーディション」とは?をご覧ください。

*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫

続いてもう一つの質問。
●大手事務所のオーディションというのは、
どのように受けるものなのでしょうか?


こちらにお応えする前に少し整理しましよう。

事務所のオーディションといっても、一般の素人が受けられるのは
●「養成所入所のためのオーディション」と、
先程説明した、
●「受かれば養成所費用免除などの特典等がつくオーディション」
の2種類です。

ちなみに
TVアニメのキャストを決めるオーディションは、
基本的に、声優事務所に所属しているプロのみが受けることができます。

しかも、昔からある大手の事務所や、
音響監督などとのルートを持っている中小の事務所
まれに、有名なフリーの声優以外には、
そのようなオーディションの情報すらまわってきません。

とびきり優秀なマネージャーがたくさんいる事務所でしたら、現場に通って、
足で新規の仕事(オーディション情報)を稼ぎだして来られるのでしょうが、
新規の事務所が、そんな優秀なマネージャーを何人も見つけ出せるはずがありません。
大手資本が入って作られた新規の事務所でも、
手持ちのルート以外の作品への出演がほぼないのは、こういう理由です。


ついでに言えば、大手事務所に所属していても、
受けたい人全員が受けられるわけでなく、
マネージャーがチョイスした人だけが受けることができます。
ですから、マネージャーに気に入ってもらえるのは必須条件です。
つまり、きちんとした人間関係を構築できない人は、
声優にはなれません。(ナレーターも、役者もお笑い芸人もみんな同じですけど)
ですから、
「コミュ能力が低いので、声だけでいい『声優』を目指す…」
なんていうのは、考え違いもはなはだしいということを理解しましょう。

(なお、おべっか・ゴマすりなど、私も大嫌いですが、そういうのも一つの才能と認めざるをえない現実があります。)

また、
声優事務所に所属するためのオーディションも、
基本的には、付属養成所などに通っているの生徒たちが受けることができるものです。
レッスン歴が全くないような一般の人は、受けることができません。

●専門学校生対象にオーディションをやっている事務所もありますが、
先にも書いたとおり、ほとんどが養成所に合格するだけです。
アニメ系の大手事務所にダイレクトにジュニア所属になる人などは、
本当に限られた、特別なオーラがある人だけです。

養成所を持っている大手事務所が自社の養成所以外から人を採るメリットは何か?…
と考えればわかる事です。

たとえば、
「うちの養成所は実力はしっかりつけられたけど、
残念ながらアイドル売りできる美男美女がいない」
と思えばそういう人をよそからとったりするかもしれません。
でも、同じ程度の能力値なら、
自分のところの養成所の生徒を上にあげるにきまってますよね。
つまり、専門からダイレクトに事務所のジュニアにいける人は、
自社の養成所の生徒よりも、
「さらに」何らかの能力値が上まわっている人
ということになるわけです。
そんな人しか選ばないから、専門から事務所にダイレクトに入れるような人は、
その後売れっ子になる率が高いわけです。

(まあ中には、専門学校との取引で、毎年一定数を引き取る契約にしているところもあるのかもしれません。
…が、そんな事務所に進んでも、将来は見えていますよね。
また、「ジュニア所属」としながらも、よくよく聞くと「養成所には通ってもらいます」ということで
結局は養成所に引っ張り込むだけなんてこともあります。
それならはなからそこの事務所の養成所に行ったほうが…と私は思ってしまうわけです。)


●養成所を持っていない事務所が、
まれにボイスサンプルオーディションをやっていたりしますが、
そういうものは普通、ナレーターを探すオーディションです。
アニメ声優をボイスサンプルだけで「正規所属」させるような事務所は、
相当怪しいと思ってくださって結構です。
「見込みがありますから養成所に通ってください」
といわれるのが関の山でしょう。
なお、まともな事務所のボイスサンプルオーディションは、
フリーの「プロ」も参加しますので、
よほど素晴らしい声質だったりしない限り、素人が受かるものではありません。

(面接したとしても同じことです。養成なしに、いきなり事務所所属などということはまず、ありません。
実際、ネットで『新規メンバー募集』をうたっているまともな事務所に所属した人を見ると、みな何らかの優秀な実績を持っているプロ(セミプロ)の人です)


つまり、ネットなどでよく見かける
【事務所所属のための一般人のためのオーディション】などというのは、
ほとんどすべてが、養成所への導線です。
言ってみれば、養成所入所のためのオーディションと何ら変わりはありません。

ただし、
「ミュージックレインスーパー声優オーディション」
「ホリプロタレントスカウトキャラバン」など、
「声優もできるマルチタレント」を募集するようなオーディションの場合は、
受かれば、事務所所属(準所属?)となるようです。
でも、こんなものに受かる人は、芝居センス、見た目、歌など、
何か一つでもいいので、とんでもない能力を持っている人だけです。

------------------------------------------------

さて、一般の人が受けられるオーディションのなかで、
養成所入所のためのオーディションではなく、
受かれば養成所費用免除の特典がつく「特待生オーディション」

これが、レッスン歴がない一般人が参加できる中で
一番、チャンスらしいチャンスといえるでしょう。

このタイプで有名なのは、
81プロデュースの新人オーディションです。
(毎年夏に開催)
こちらのオーディションは、声の質や技術はもちろん、
見た目もとても大事です。
あっ、歌も歌わされます。
こちらも今や、アイドルオーディションに近いものがありますね。(笑)

また、「声優アワード」の中でも、新人発掘オーディションと言うのがあります。
「スター誕生方式」で、優秀な人に、参加した事務所が獲得に名乗りを上げる
というものです。
しかし、最終選考に残るのは
ほとんど各専門学校から推薦された優秀な生徒ばかりだそうです。

まあそれでも、自信があるなら受けてみる価値はあるかもしれませんが、
先にあげた、「ミュージックレインスーパー声優オーディション」
「ホリプロタレントスカウトキャラバン」などのオーディションと比べても
50歩100歩の狭き門でしよう。

あとは、専門学校の中にも、
特待生オーディションをやっているところがあると思います。
こちらは、卒業実績を上げるために優秀な人材を囲い込みするシステムです。

・・・

なお、「養成所入所のためのオーディション」は、
年齢制限などクリアしていればだれでも受けられますし、
よほどの事がない限り、
入所オーディションに落ちることはあまりありません。

ただし、一部人気大手養成所だと、
定員オーバーで切られる可能性もあります。
(日ナレは安くて人気ですが、定員は実質ありませんからほぼ誰でも入れます。
最近、落ちる人が増えてきた…などと聞くことがありますが、それはますます希望者が増えたからです。
よって、こ2015年の春、また1校追加でついに10校になりました。(^^ゞ
ともあれ、ここに落ちるようでしたら、
「自分はコミュ力に問題がありすぎる」と、まずは性格改善に取り組んだほうが早いと思います。
あと、金銭トラブルになりそうな匂いのする人も落とす可能性はあります。)


とはいえ、どんな難しい養成所だとしても、養成所を受ける段階で落とされるような場合は、
アニメ声優の望みは、限りなく薄いと考えたほうが無難です。
なぜならナレーターと違って、アニメ声優は(特に女性は)年齢のハンデがあるからです。

演技力などの技術は、勉強する時間が多ければ、それに正比例して伸びていきます。
しかし、プロとしてやれる技量ができた時すでに20代後半になっていたら、
声優事務所は、新人としてはまず、とってはくれません。
悲しいですが、それが実態なのです。


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というわけで、アニメの声優をやりたいのであれば、
やはり養成所に行くしかないというのはなんとなく理解出来たと思います。

では、どこの養成所を受ければいいのか…。

長くなってしまったので、今日はここまで。
続きは、またしばらくお待ちください。

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09 28
2010

☆アニメ声優になるには

声優養成所の選び方

アニメの声優をやりたいのであれば、
やはり事務所付属の養成所に行くしかない

前回の記事で、これについては理解出来たと思います。
(もちろん、役者(子役)や歌手・タレントなど、他で実績がある人は別ですよ。
また、今現在、小学生・中学生の方は、なまじ子供相手の声優養成所などに通うより、劇団ひまわりなどの子役のための劇団に行くほうが声優になれる可能性は高いと思います。あくまで可能性ですが…&とってもお金がかかりますが。)

では、どこの養成所を受ければいいのか…。

養成所はどこも、年50万前後はかかります。(入学金などを含む)
そして、2年~3年の期間がありますから、
最低でも150万の出費は覚悟しなければなりません。

専門学校はもっと費用がかかります。
しかも、卒業後どこかの「事務所に受かった」といっても、
よくよく聞くと、それは
【その事務所付属の養成所に受かった】
にすぎないという事がほとんどです。
どうせ養成所に通わなければならないのなら、
ダイレクトに養成所を受けた方が絶対いいですよね。

また、たとえ専門学校からいきなりデビューと言っても、
必ずどこかの事務所がからんでいます。
(しかも、デビューなどというのは、その学校が持っている番組に
自分の学校のそこそこ能力のある子を出演させるというのに過ぎなかったりします。
学校の番組に出て「デビューした」と言われても、その後どこの事務所にも所属出来ず、そのまま業界を去って行く人が多いのもまた事実です。)


ですからアニメ声優を目指すのであれば、専門学校はお勧めしません。
まずは、養成所を受験しましよう。
(それも、誰でも入れるような養成所ではなく、まずは「難しい」といわれる養成所を受けたほうがいいと思います。)

それで、どこも受からなかったというのであれば
専門学校に行くしかありませんが、その時点で、
「難しい養成所に受かった人の100倍努力しなければ、自分は声優にはなれない」
ぐらいの覚悟はしなくてはダメですよ。
その人たちは、スタートの段階で、あなたより上だったわけですし、
他にも、ライバルはスタートしたばかりの人ですら2~3万人いるのですから。


さて、ここまで読んでいただければ、
まずは、「養成所に行こう」と思っていただけたと思いますが、
どこの養成所に行っても150万近い金額がかかるのですから、
目先の月謝の安さにひかれて養成所を選ぶのではなく、
内容も精査して、どこを受けるかは慎重に考えましょう。

その選び方のポイントですが、
例えば
青二の養成所に入った人が青二に行かず
81プロデュースに行きたいと言うのはどうにも無茶な気がしますよね。

ですから、まずは自分が入りたい事務所を見つけることが肝心です。
一生お世話になるかもしれない事務所を選ぶのですから、
やはり少しでも思い入れがあるところを見つけましょう。

ではどうやって思い入れのある事務所を見つけるか。

まずは自分の好きな声優さんが多く入っている事務所を見つけてください。
(ネットで探せば簡単でしすよね。)
その事務所の養成所が、候補の一つです。

また、その好きな声優さんが以前はどの事務所にいたか、
チェックしてみましょう。
声優さんはわりと事務所の移動が多いですから、
意外なところの出身かもしれません。
その事務所の養成所も候補の一つですね。

なお、講師の質を考えることも大事です。
その人がどんなしゃべりをしているのか全然わからないような講師では、
習っても…ね。(笑)

そういう意味では、
「本気なら」地方の養成所ではなく、東京へ出てきましょう。

もちろん東京だって、いい講師もいれば、
こんな人が教えるの?…なんて言いたくなる講師もいますが、
やはり、確率の問題で、
東京の方が、
《実際に現場を踏んでいる》いい先生に出会える可能性は高いと思います。

ちなみに、演出家の講師もいらっしゃいます。
そういう方から習う事も大いに勉強にはなります。
ただ、しゃべり手から一度も習わないと、
しゃべりの基本を身につける《コツ》といったものを
すべて自分で考えなければならないので、とても遠回りになります。

まぁ普通、養成所は声優さんが講師を務めていますから、
問題はありませんが。
(ただし、地方の養成所や新規の養成所では、
声優の指導者が全くおらず、演出家のみというところも結構あるようです。
地方の養成所や新規の養成所を考えている方は、まずは講師の顔ぶれをよく枠吟味してください。)



さて、好きな声優さんから事務所を見つける…
これが素人には一番簡単な方法だと思いますが、
でも実は、本気で「アニメの声優」をやりたいなら、
大事な事務所選びのポイントがあります。

それは、
「アニメのパッケージを持っている事務所」…
を見つけることです。

『パッケージ』というのは、アニメを見ていると判ると思いますが、
《制作協力○○事務所》などと書いてあるアニメのことです。

そういう仕事なら、事務所にキャスティング権がありますから
新人も入れてもらえます。
いわゆる「セット売り」ですね。(笑)

でも「セット売り」なら、
有名声優の「個人事務所」みたいなところでも出来そうな気もしますね。
しかし、個人の人脈では、
やはり大手と比べると絶対数が違ってきます。
ですから、そういう個人事務所系で正所属に残れたとしても、
アニメのお仕事をコンスタントに貰うのは簡単なことではないでしょう。

というわけで、「アニメの声優」をどうしてもやりたいなら、
「パッケージ番組」を持っているような
大手の事務所の養成所に通う事を、心の底からお勧めします。

そりゃ、実力があれば大手事務所でなくても、芽が出ることはあるでしょう。
そういう人は、どこの養成所に行ったって大丈夫。
でも、だからと言って、
何も「あえて弱小事務所の養成所に行く」必要があるでしょうか?

もちろん、大手の養成所は競争率も高いでしょうから、
そこで生き残るのは大変かもしれません。

でも、その競争にも勝てない人が、
パッケージを持っていないような
小さな事務所でアニメの声優スターになるのはもっと大変でしょう。

そう考えると、養成所選びの段階で、
何もわざわざ小さな事務所を受ける必要はないと思ってしまいます。

まずは大手の養成所に行って、そこでジュニアに残れなかった時、
また別の手段を考えるというのが、最も合理的な気がします。
(アニメ声優を目指す場合は…です。ナレーターの場合は、いろいろな考え方・方法論があります。)

それと、養成所を決めるのに、
月謝の高い安いで決めている人も多いと思いますが、
みた目の値段が高いか安いかは、結局レッスン時間に比例しています。
それに気が付いていますか?
安いところというのは、結局レッスン時間が短いだけなのです。

詳しくは、また別建てで書きますが、
技能は練習時間に正比例するということは、心に刻んでおいてください。

時間制限のあるアニメ声優を目指すのに、
時間の無駄遣いは、お金の無駄遣い以上に致命的だということです。
10年かけてずるずる1400時間学ぶより、
1年で一気に1400時間学んだ方が、身に付くものは絶対に大きいですよ。

*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫

さて、もう一度繰り返しますが、
以上のことは、あくまで、「アニメ声優」志望の人の話です。

ナレーターはもっと個人事業ですから、
本人の頑張りがストレートに出ます。
ですから、学校・養成所は、そんなに厳密に
「ここじゃなくては」という事はありません。
(もちろん限度はありますが…。)

実際、全く個人でやっている私の生徒でも、
ナレーターとしてなら、事務所などに紹介しています。
ですから、すでに仕事を貰っている人もいます。

つまり、
「どうせ行くなら、大手の声優事務所の養成所に行った方がいいですよ」
というのは、あくまで「アニメ声優」を目指している人対象です。
間違えないでくださいね。

------------------------------------------------------------

さて、ここまでのお話で、あなたが
「よし、では大手事務所の養成所に行こう !」
と、もし決めたとしたら、
50万人はいると思われる「潜在的な声優志望者」の中から、
勉強をスタートさせたばかりの2~3万人の中の一人になったことになります。

では、この中からいったい何人の人が「声優」になれるのでしょうか?
それはまた次回…。

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「舌小帯問題はどこまで気にすればいいの?」
「声が通り、滑舌良くしゃべるにはどうすればいいの?」

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10 10
2010

☆アニメ声優になるには

声優として生き残るには ! -1

前回からの続きです。

もしあなたが
「アニメ声優になるにはやはり養成所に行かなくてはならないのか。
よし、じゃあ養成所に行こう !」
と決めたとします。
これで、50万人はいると思われる「潜在的な声優志望者」の中から、
勉強をスタートしたばかりの2~3万人の中の一人になりました。

では、この2~3万人の中から、
事務所の「預かり・ジュニアクラス」に残れるのがどのぐらいいるのでしよう?

今回も、あくまで「アニメの声優」に限って話を進めていきます。
ナレーター志望の人は、参考程度に読んでください。

*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫

まず、アニメの仕事が多少なりともとれる事務所は、
一体いくつぐらいあるのでしようか。

声優事務所といっても、
大手の事務所から、
有名声優の個人事務所に近いようなこじんまりとした事務所まで、
大小の差はかなりあります。
しかし、一応声優さんの所属している事務所で
毎年コンスタントに、最低でも1人はジュニアを入れる
という事務所は、だいたい50ぐらいあると思います。

大手では10~20人も入れるところがありますから
各事務所平均5~6人「ジュニア」として預かってくれると仮定して…
50事務所×5人
毎年、だいたい250~300人ぐらいは、ジュニアに残れる計算になりますね。

ちなみに地方の事務所で、
声優事務所と名乗っている所を時々みかけますが、
地方でアニメの声優になることは絶対無理です。
そういうところでやれるのは、
企業用CM等のキャラに声を当てるようなお仕事だけです。

さて、ジュニアに残れるのが毎年250~300人
全国で同時に勉強をスタートした人が2~3万人いるとすると、
100人のクラスで1人前後が残れる計算です。
ただし、2~3万と言う数字は、専門学校の生徒の数まで入れています。
残念ながら、
専門学校から養成所のジュニアにダイレクトに上がれる人は
ほとんどいません。

よく聞く、専門学校から養成所オーディションに合格…というのは、
いわゆる「養成所に合格」と言うのがほとんどです。
ですから、2~3万人が毎年勉強をスターとさせるとは言っても、
専門学校養成所→ジュニア所属のオーディション
となる頃までには
半分ぐらいの人数に減っている可能性が大です。
つまり、養成所に入っている人数がすでに少なくなっているので
養成所から「事務所にジュニア所属をするための合格率」は
もう少し高い…
1年目~3年目ぐらいの人が学んでいる40人のクラスで
1人受かるかどうか・・・という感じでしょうか。
(但し、1学年に千人以上入れるような養成所では確率はもっともっとずっと低いです。
0.2%ほどというところでしょう。)
まっ、そんなわけで、アニメ声優を目指すのなら、専門学校より
ダイレクトに事務所所属の養成所へ…と勧めているのですけどね。


さて、「預かり・ジュニアクラス」に上がれた !
とは言っても、これはプロとは言えません。
たまにガヤなどの仕事を振ってもらえたとしても、
1年~3年の間でほとんどがクビになってしまいます。

250~300人の「預かり・ジュニアクラス」から
プロに残れる=(3年後に正所属になれる)のは、
各事務所、平均1人~2人だと思います。
ですから、まぁ多く見積もって
正所属になれるのは60~70人というところでしようか。

はい、2~3万人の一緒にレッスンをスタートした人の中から、
【声優のプロ】として勝ち残れるのは400人に一人以下ということですね。


では、正所属になったら、将来は安泰でしょうか?

残念ながら「いいえ!」です。

正所属になったからと言って、
コンスタントに仕事が来る保障はどこにもありません。

もちろん、ここまで残れたら、
声の才能はそれなりにあると言う事でしょう。
営業能力もそれなりにはあるのかもしれません。

そう、声優だって、この営業能力はとても重要です…。
営業と言っても、いわゆるコミュニケーション能力のことですが…。
営業については、
「かるく営業の話をしてみましょう」でも少し書きましたが、
またお話しできるチャンスがあれば書きますね。

でも多少の「声の能力」と「営業センス」だけで食べていけるほど
楽な世界ではありません。
なにしろライバルはまだまだ幾らでもわいてくるのですから。(笑)

今年の60人に残れても、来年も60人、再来年も60人と
次々有望な才能あふれる新人たちが入ってきます。
しかも、1年先輩、2年先輩にも同じだけの数がいます。
自分を含めての5歳幅だけで300人です。
それが全部、ライバルですよ。
今、深夜アニメなどでよく出ているなと感じる新人が何人いますか?
少なくとも、300人もいないことだけは確かでしょう。

では、正所属として晴れて新人声優になった60人
どんな生活になっているのでしょうか。

まず、この正式所属になった60人から、そこそこ有名になり、
5年以内に、アルバイトをしなくても済むようになる人は
1割弱というところでしょうか。
…5人もいるかなぁ? 居ない気もするけど、まあ極々甘く見積もって…です。

そして、1カ月に1本ぐらいとしても、
忘れられることなく、そこそこお仕事を回してもらい、
イベントなどにも呼んでもらえて、
【アルバイトと半々】になる人が、10人ぐらいはいるかもしれません。

といったって、イベントなどに呼んでもらえるのは、
ガヤではなく、小さくても役をつけてもらえた番組が
たまたま人気アニメになったとか、そんな場合でしようけど。

また、大手事務所のパッケージ制作の番組内でしたら、
自分のところの声優を出しやすいですが、
小さな事務所所属ではなかなか厳しいです。

事務所の代表が主役を務めてるようなアニメなら
一人ぐらいは呼んでもらえるかもしれませんが、
『パッケージ』番組が持てない事務所では、
そうそう新人をいろんな番組に入れこめるわけではありません。

ですから、小さな事務所で正所属になった人たちは、
マネージャーや先輩にかわいがってもらえれば、
小さなお仕事はポチポチともらえるでしょうが、
それだけで生活できるようになる人はなかなかいない…
というのが現実でしょう。

つまり、正所属になったからといって、
所属から5年以内にアルバイトしないで食べていける人は
多分、60人中5人もいないというのが本当のところでしょう。

*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫

では、ここで少し、声優のギャラについてお話しましょう。

声優のギャラには基本ランクというのが設定されています。
ランクのつかない新人登録者(ジュニア)のギャラ設定を
「ジュニアランク」といいます。

このジュニアランクは、
事務所の「預かり・ジュニアクラス」の時だけではなく、
事務所の正所属になっても続きます。

いや、続けたがります。(笑)
なぜか…。

意外に思うかもしれませんが、こんなアニメ人気にもかかわらず、
アニメの制作現場は、予算がなくて火の車なのです。
ですから、現場は、ちょっとでも安い声優を使いたがるのです。

ちなみに、30分のアニメでしたら、ジュニアランクは1万5千円。
これがランク付きになると、最低でも2万7千円になります。
ほぼ倍です。
今まで声優が2人使えていたのに、
同じ予算で、1人しか使えなくなることになります。

火の車の制作現場では、そんな予算は通りません。
つまりランクが上がった途端、お仕事がもらえなくなるのです。

ですから、手を変え品を変え、
「ジュニアランクに残れるように画策する…」
という哀しい事態が、実際に蔓延しているのです。

とはいえ、やはりいつかはランクをつけなければならない日が来ます。

そうすると、制作現場からみると「使えない人」になるわけです。

実際「ジュニアランク」を外れた途端に仕事が激減し、
アルバイト生活に戻ってしまったという話をよく聞きます。
30歳超えて、アルバイトですよ。…辛いですよね。

がしかし♪
ここでナレーションが出来るようになっている人は、
アニメに頼らず「ナレーションというもう一つの食いぶち」が出来ます。
ナレーションが出来れば、アルバイトしなくて済むかもしれません!!

だから私は『ナレーターになろう♪』と勧めているわけです。(笑)

あっ、ちなみに、ご存じとは思いますが、
ギャラは普通、
事務所がマネージメント料として20%、
そして源泉徴収で10%ひかれます。
ですから、
1万5千円のギャラなら手取り1万500円。
2万7千円のギャラなら手取り1万8900円です。
(ここでは、ビデオなどになったときの再販使用料分は計算に入れていません)
週1本のレギュラーを持てたとしても、
ジュニアランクの人で、月4万2000円の手取り。
最低ランクになっても、月7万5千600円。
交通費などは自腹ですから、
1本のアニメのレギュラーがある程度では、
とても食べていける金額ではないですよね。

*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫

長くなったのでいったんここで切ります。
次回は、正所属になったその後です。

・°★:*:・°☆:*:・°★:*:・°☆:*:・°★:*:・°☆:*:・

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10 15
2010

☆アニメ声優になるには

声優として生き残るには ! -2

さて、新人声優として事務所に正所属出来た60人
正式所属してから7~8年後、ジュニアから数えて10年前後の頃
どうなっているでしょう。
年齢的には、30代前半ぐらいになっている頃です。

声優として中堅クラスに残っているのは、
3~5人というところですかねぇ。
そこそこ食べれる程度になっている人も、10人弱ぐらいはいるかもしれません。

また逆に、この頃にジュニアランクが外れて、
仕事が激減という一番辛い時期を過ごしている人もいるかもしれません。
それでも、アルバイトをしながら何とか頑張っている人も多いでしょう。
中には結婚を機に辞めてしまうのも、ちょうどこのころかもしれません。

なんだかんだで、正所属になった60~70人の中のうち、
半分以上はまだ声優として残っている気がします。

では、さらに、また10年後(40代前半頃)は?…。

*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫

声優として20年生き残っているのはどんな人たちでしょう?

デビュー後すぐに有名声優になっていた人でも、
15年後には、TVアニメで全く見かけなくなったっていう人、沢山いますよね?
先に書いたとおり、ベテランになってギャラが上がれば上がるほど、
普通のアニメにはまず呼んでもらえなくなります。

うまく洋画の方へシフト出来た人はいいですが、
アニメで人気が出たからと言って、簡単に洋画にいけるものではありません。
(その辺は、声の仕事へのルート…2(声優とナレーター)にも
ちょっと書いたとおりです。)

ですから、20年生き残れるのは、
1、長寿のヒット作品を持っている人や、
作品そのものは終わっていても根強いファンを持っている…
…等の運の強い特別な人。
2、この人がいると締まると言うトップクラスの脇役や、
(悪役とかやれる人は強いですよね。
女性では動物とか男の子をやらせたら絶品というタイプ。)
3、うまく洋画畑に入り込むことができた人。
4、そして、ナレーターとして華麗に転身した人。
という事になります。

もちろん、20年後でも、
相変わらずアルバイトをしながら続けている人もかなりいるでしょうが、
40歳過ぎて、アルバイトがメインの声優を
声優として「生き残った」にカウントするのは若干ためらわれます。

ですから、《声の仕事1本で食べていけてる人》として考えると、
20年後に生き残っているのは、
ナレーターに転身した人も含めて「10人以下」と考えていいと思います。

というわけで、現在2~3万人ほどいる、今、声優の勉強をスタートした人のうち、
20年後に、声の仕事だけで食べていけてる人は、せいぜい8~10人です。

今までは、「声優志望者のうち声優として残れるのは、1/1000」
と言われていましたが、これはすでに過去のことのような気がしてきました。

今現在は、1/2000~1/3000以下の確率…と言って差し支えないように思えます。

まぁ単純に、「声優になれる確率は1/2500」といっても、
なんだか簡単そうに聞こえるかもしれません。
でも、半端な覚悟で出来ることではありません。

*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫

さて、1/2500の確率を乗り越え、
ついに、中堅・ベテランクラスにと言われるようになった
50歳の大台を迎えた声優さんたち。

でも、ここからの10年が、ある意味一番大切かもしれません。

とにかく貧乏なアニメ制作現場(笑)ですから、
ランクの高い人はアニメではなかなか使ってもらえません。
ワンピースみたいなロングヒットの出演者はそうそうは変えませんが、
それでも、あまりに高いことを言われれば切ってしまう事もありますし、
ドラえもんみたいに総若返りなんて事にもなります。

そうやって考えると、
声の世界で30年以上生き残れる人は、
アニメに執着しないでも大丈夫な人
そう、
多分全員「ナレーションのできる人」です。(笑)

ですから、いくら
「自分はナレーションは苦手だからアニメだけで」
と思っていても、いつかは必ず
ナレーションの技術を磨かざる得ないわけです。

あの「サザエさん」だって
「なんという事でしょう ! 」by ビフォーアフター 
ってナレーションしてるでしょ♪

*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫

最後にしつこいですがもう一度…。

一生「声優」=声の仕事で食べていこうと思ったら、
やっぱり若いうちから、
ナレーションの技術を学んだ方がいいと心底思います。
口先だけで「ご主人さま~♪」とか言ってたって、絶対生き残れません。(笑)
(生き残れなくてもいいもん。お嫁に行くから…って人はいいですけど、
このご時世、声優をリタイア後に正社員の仕事を見つけるのは至難の業ですよ。)


特に、ジュニアクラスに到達した人は、
ライバルと差をつけるためにも、
事務所の養成所以外のところでレッスンを受けた方がいいと思います。

正直、
養成所専門学校では大したことは教えてもらえない…」
と言う事をよく聞かされます。
やはり養成所などは、あくまでコネクションを得る場所
そう割り切った方がいいようです。

ですから、
『技術は、個人的に教えてくれている先生を見つける…』
というのをお勧めします。
個人で教えている人は、
「事務所というバックボーンがなくても教えを請う人たちがいる」
と言う事ですから、
それなりに、レッスンの内容が良い確率が高いです。
(といっても、あくまで、声の世界でそれなりに実績のある人限定ですよ。
現場をろくに踏んだこともない人に習っても意味はありません。)


私自身も、学校を出た後、何人かの個人の先生に習いました。
学校で教わったことは何の役にも立ってませんが、(笑)
個人的に教わったことは、ある程度私の基礎になっていると思います。

少なくとも、「プロとしての考え方・自分の得意不得意」など
それまで気がつかなかった部分に目が行くようになりました。

今考えると、これが一番の財産かもしれません。

もちろん、習っているって事で満足してしまったら意味はありませんよ。
あくまで自分自身が学ぶことの補助をしてもらうのだと心して、
最終的には、自分で自分を磨きましょう。

なお、初めからナレーターを志望しているのなら、
ナレーションはある程度の技術力が必要なので、
希望者の絶対数がアニメ声優よりは少なく、
競争は今までのところでは声優ほど過酷ではありませんでした。

もっとも、技術力がなければ話になりませんし、
最近はナレーター志望者が飛躍的に増え、
競争はここもまた、そうとう激化しています。

それでも、少なくとも今現在は、
アニメ声優より、ナレーターの方が
色んな意味で食べていける率、生き残れる率は高いと思います。
(ただしナレーターの場合は、アニメ声優よりも声そのものの資質がより重要視されます。)

ともあれ、声の仕事で一生生活していきたいと思うのなら、
きちんとした「発声」と「滑舌」、「文章の読解力」と「表現力」
まずはこの基本をしっかり身につけてください。

それにプラスして、「感性・センス」なんてものを感じさせてくれれば、
どんな養成所に行っても目をかけてもらえるでしよう。
(そこそこの見目麗しさも最近は必要ですけどね-笑)

そして、常に技術を磨き続ける「研究心」
声優(ナレーター)としての「営業力」
これらを身につけてくれれば、
20年後も30年後も、立派にやっていると思います。(^-^)

厳しい狭き門の声優の世界ですが、そこで生き残れるか否かは、
あなた自身の頑張りにかかっています。

あっ、でも「頑張ってる」といっても
自分の価値観での頑張りではなく、
周りに「ここまでやってダメならしょうがない」
と言ってもらえるぐらいの頑張りが、本当の頑張りですよ。
言いわけ付きの「頑張ってます」は、まったく無意味です。

というわけで、本気で頑張ってくれる人、私も待ってますよ♪ (^^)v

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10 25
2010

☆アニメ声優になるには

声優・ナレーターにとって必要不可欠な「文章の読解力」

前回のエントリーのラストに、
「きちんとした発声・滑舌。文章の読解力・表現力。まずはここが基本。」
と書きました。

しかし、声優(ナレーター)の勉強をしようと思っている人たちは、
発声・滑舌・表現力については、必要だと感じているようですが、
なぜか「文章の読解力」を軽んじている人が多いように思います。

しかし、声優やナレーターは、
人の書いた文章を「より分かりやすく」、
ぼーっと聞いている人にも「スッと理解出来る」ように…
まあ、いってみれば、
TVに写っている場面を「解説」する立場です。

原稿の内容を理解できないで (=演出家・作家の意図を理解できないで)
解説することなんてできませんよね?

ですから、まず
「この文章は何を伝えたいのか」、
「何を一番大事に読んでほしいとディレクターが思っているのか」
そういうことを、原稿の下読み段階で
パッと理解できる能力を身につけることがとても大事なのです。

なお、アニメだと絵があるし、
一言二言のセリフが重なって行くから、
相手の声優さんがうまい人なら、
それなりに聞こえてしまったりします。
でも「それなりに聞こえる」程度の能力値では
どんどん若いうまい人が出てくる中、
声優として生き残れないのは明白です。

ですから
「読解力なくして、声優やナレーターになろうなんて無謀なことだ。」
と心してください。

では、どうすれば読解力が身につくのか。

一番オーソドックスな方法は、やはり「読書」でしょう。
マンガのような絵のサポートがありませんから
文字だけで内容を理解していかなければならないからです。

あとは、
例えばドキュメントなどの
自分にとってよく知らない世界のことを解説している番組を見ることも
内容理解の助けになるでしよう。

ただ、ぼーっと見てるだけじゃだめですよ。
まず、その内容をきちんと把握し、
把握したら、
今度はナレーターが読んでいる音を『文章に書き写す』
という作業をするのです。
そして、その書き写した文字情報だけでも、
TVで理解したことと同じことを自分で読みとれるか確認し、
もし、うまく読みとれないと思ったら、
ナレーターがどこを立て、より強く印象付けようとしているか
その言葉に注目してみてください。

とにかく、
「ただなんとなく聞いていた視聴者の立場」から、
「人に対して判り易く説明する立場」になるわけですから、
普段から番組もそういうつもりで見るようにしましょう。

*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫

ともあれ、こと「読解力」に関しては、
子供のころからよく本を読んできた人の方が、確実に上です。
ただし、今からでも遅くはないです。
ですから、とにかく本を読みましょう。

今までほとんど本など読んだことがないという人の中には
何を読んだらいいかわからないと、言う人がいますが、
どんな本でもいいのです。

まず活字に慣れることが肝心です。

だって、声優もナレーターも、
その「活字を読むこと」が商売ですからね。(笑)
そして、
文章の中に「書き手」が入れた、感情を「読みとり」
(たとえニュースでも、その原稿を書いた人の感情はあります。それがいい悪いは別として。)
それを、視聴者のために声で「表現」してあげる

これが私たちナレーターや声優のお仕事なのです。

次は、アニメ声優の「オーディション」とは? へ続きます。

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02 06
2012

☆アニメ声優になるには

アニメ声優の「オーディション」とは?

前回告知しました通り、
「素人でもアニメ声優になれるオーディションがある」
と、言う誤解を解くために
アニメ声優の「オーディション」と呼ばれるものについて整理しました。

んが、例によってとても長くなってしまいましたので、2つに分けました。
本日はまず、「声優オーディション」と言われるものの正体です。

*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫

まず、最初に言っておきたいのは、
『素人でもアニメ声優になれるオーディション』などはありません !
ということです。

たしかに、ごくたまに、
「ミュージックレインスーパー声優オーディション」や
「ホリプロタレントスカウトキャラバン」など、
「声優もできるマルチタレント」を募集するようなオーディションも
あることはあります。

これらは、受かれば、事務所所属(準所属?)で
無料でレッスンも受けさせてもらえ、デビューもある程度は約束されています。

しかし、これらのオーディションの意図は、
基本的に、『声優活動出来るアイドル(歌手)』です。

受けるのは勝手ですが、あくまで、
「声がかわいいアイドルタレント」発掘のオーディション
だと認識してください。

これに受かるのは、
AKBのトップ10に入るぐらいの確率だと思っていた方が無難でしょう。(笑)

とにかく、声優業界に、
「素人を即戦力の声優としてスカウトするようなものはない」と思ってください。

タレント(役者・モデル)事務所なら、
とりあえず見た目が抜群なら、(男女とも)
モデルなどの現場をこなしながらレッスンを積んで、
少しずつ、しゃべれる仕事に突っ込んでいく…みたいなことができます。

ですから、街を歩いている子でも採用することができるのです。

しかし、『声優(含:ナレーター)』は、セリフをしゃべれてなんぼです。

また、声優を抱える事務所には、
「しゃべれないけど、とりあえずモデルの仕事でもさせ経験を積ませるか」
なんていう仕事の幅は持っていません。(笑)

ですから、最初から最低レベルの発声滑舌・読みができる人でなくては、
採用することはできないのです。

「でも最近は、かわいくて歌もうまいけど棒読みの声優もいるじゃないか」
と、言う声が聞こえそうですが、
それでも、最低限のレベルはキープしています。

滑舌発声も元々ズタボロの子は、
どんなにかわいくても、どんなにかっこいい声質でも声優事務所はとりません。

なぜなら、そういう基本を直すのはとても時間がかかるからです。
しかも、直すには、本人が努力するしかなく、
その間、事務所は何もできません。
直るか直らないかわからない状態の、
一銭も稼げないような人を、事務所がとるわけはないのです。
たとえ、人数合わせで、あずかってくれる事務所があったとしても、仕事はありません。

また、「声がかわいいから」「特徴的だから」
という理由で声優を志望する人も多いですが、
声優は、声質より、演技力の方が大事です。
かわいい声なんてのは、実は誰だって出せます。
(ものすごいハスキー声の人は別だけどね)

声優とは、声がかわいい、かっこいいだけでなれる仕事ではないのです。
まして「やる気があります」なんて、残念ながら何の役にも立ちません。
『やる気があるけど滑舌も演技力もだめな人』と
『やる気はないけど、演技力も滑舌も抜群』の人でしたら
100%後者の勝ちです。(笑)

「やる気がある・本気です」というのは、
少なくとも、養成所に通い始めて半年ぐらいで
発声滑舌もある程度のレベルになったとかの
結果を残せた人がいえる言葉です。
「やる気はあるし、頑張っているのですが、なかなかうまくなりません」
と言えば、
『頑張ってるなんて口だけで、実はたいした事をしてないんだろうな』
と、思われるのが関の山です。

とにかく、時間をかけて、じっくり能力アップをしていくタイプの人は、
今の時代のアニメ声優には向きません。
次回じっくり説明しますが、現在のアニメ声優の世界は、
「時間との競争」が激化しているということは、覚えておいてください。

かといって、子供のころに、滑舌訓練や発声訓練をしようとしても、
自力での習得は、まず無理です。
大人でも、自力で直すのは至難の業なのに、
子供ができるとはちょっと思えませんから。

もし、小中学生で、何かやりたいと思ったら、
歌やダンスのレッスン、
もしくは、水泳などの運動クラブに通うとかがいいでしょう。
お金持ちのご家庭なら、児童劇団という選択肢も、もちろんあります。
最近の、『学生のうちにデビュー』などと言われている人は、
大体が、児童劇団に行っている人か、地元の歌のコンテストなどで優勝するぐらいのレベルの人です。


なお、声優になるために、どういう能力が必要かについては、
★声優、ナレーターに必要な能力★をお読みください。

*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫

さて、ここからが本題。

雑誌やネットなどに出でいる『声優オーディション』というのは、
基本的に、
『声優を養成する学校を受けるためのオーディション』です。

「受かれば、お金を払って勉強してくださいね」
…といういわば入学試験です。

声を大にして言いたいのは、
TVアニメのキャストを決めるオーディションを
一般に向けて募集することはありません !

ということです。

何らかの話題作りとか、
(雑誌の懸賞?で、ど素人が、ひと声しゃべらせてもらえるようなものが、たしかあった気がします。)
地方の地元限定のアニメーションなどを作る場合、
出演者募集オーディションも、まれにあるようですが、
それは、それだけのものです。

レッスンを受けさせてもらえるわけでもないので、ただの素人のお遊び。
そんなものに出たからと言って、
声優事務所がスカウトしてくれるなんて夢は持たないでください。
年に1度あるかないかの、しかも、お遊びのオーディションを探して、
オーディション雑誌をめくっても意味はないのです。

度胸試しというなら止めはしませんが、
『オーディションを受けまくれば、デビューも夢ではない』
なんて話は、完全なる勘違いです。

タレントにはそういうものがあるので、勘違いしてしまうのだと思いますが、
声優にそういうものがないのには、わけがあります。
なぜなら、
顔出しのお仕事と声だけのお仕事では、ギャラが全く違うからです。

タレントや役者や歌手は、ブレイクすればとんでもない額を稼ぎ出します。
たった一人の人気者のギャラで、事務所のすべての経費が賄えるぐらいです。
そういうお宝を見つけるために、
少々の費用(レッスン費など)を事務所が持ったとしても、
500人に1人でも、そういうお宝に化けてくれれば、おつりがきます。

しかし、声優のギャラなんて、そういう人たちの1/10、
いや、下手すれば1/100以上の差があるかもしれません。

アニメのギャラについては、
声優として生き残るには ! -1のページに詳しく書きましたが、
一番頻繁に使ってもらえるジュニアのランクでしたら
30分のアニメで1万5千円です。(手取り10500円)
(どんなに売れていようが、最初から最後までしゃべりっぱなしだろうが、ジュニアランクならジュニア値段)
30分アニメの最高ランクだと4万5千円ですが、
そのランクの人を使ってくれるアニメはなかなかありません。

つまりアニメだけでは、どんなに頑張ってもたかが知れた額しか稼げません。
ですからタレント事務所のように、一人の売れっ子のギャラで
いろいろな費用を賄う…なんてことができないのです。

なお、ホリプロのコンテストや、エイベックスと組んだ81のコンテストなどの、
いわゆる、アイドル発掘に近い「声優・アニソンコンテスト」の類は、
『歌手・タレント』という部分が強いから、
あのような大々的なイベントが組めるわけです。

『歌手・タレント』であれば、TVに出たりイベントに呼ばれたときに
『歌手・タレント』としてのギャラが発生します。
つまり、少なくともただのアニメ声優と比べれば、10~100倍は稼げる…
という目算が成り立ちます。

とはいえ『歌』の部分は、レコード会社(今や、レコード会社なんて死語か。→レーベルと置き換えて読んでね。-笑)がメインでしょうから、声優事務所としては、
その人気を利用したタレント活動から上がる部分が収入源になるだけのような気もします。
印税部分に関しては、お互いの会社間での契約でしょうから、詳しくは分かりません。


というわけで、
声優で億単位のお金を稼げるのは
歌手・タレントなどの扱いでTVやイベントに引っ張りだこの、ごく一部の声優、
(山寺宏一さんのように声優としての技量もタレント的な才能も持ち合わせた天才や、
アイドル声優の中でも、TVにもよく出ているようなトップに君臨する人-こちらは寿命は短いだろうけど)

もしくは、声優というよりナレーターだけど、
毎日、TVで聞かない日はない…というような、超売れっ子ナレーターぐらいです。
でもタレントだったら、
たとえば読者モデルからブレークしても、1億ぐらい簡単に稼げる。
人気女優になってくれれば、何十億です ! ひゃあ。(笑)

…という、現実のもと、
声優の卵は1万人集めても、億の金を生み出せるのは1人いればいい方、
タレントの卵は、500~1000人集めれば、
1人ぐらい億の金を生み出す金の卵が見つかるかもしれない…。
という結論に達するわけです。

だからこそ、タレントは、「スカウトして、無料でレッスンしてあげる」
などという手法が可能なのであって、
声優の世界では、とてもじゃないけど、効率が悪すぎて無理なのですね。

だから、声優になりたい人は、
みんな自腹を切ってレッスンを積んで行くしかない…というわけです。
(お金を払わなくてもレッスンしてもらえる特待生というのは、少なくともそこを無料にしてもいろんな意味でおつりがくる…生徒集めの宣伝効果を含めて…と、養成所や専門学校が考えるレベルの人ということです)

はい、もう理解できましたね?
そう、世の中に出ている『声優オーディション』とは、
「素人でも声優の仕事をさせてあげますよ」
なんて言うオーディションを指しているのではない!!
ということです。

まず、これを頭に叩き込んでおいてください。

*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫

では、整理します。

『声優オーディション』とは、以下の五つのものをすべてさします。

なんでこんなややこしいことになってしまったのか、分かりませんが、
実際そうなのだから仕方ありません。(笑)

1、養成所・専門学校入所のためのオーディション=入学試験
2、受かれば養成所費用免除の特典等がつく特待生オーディション
3、声優活動出来るアイドル発掘オーディション

4、声優事務所への所属オーディション
5、TVアニメのキャストオーディション

このうち、
まったくの未経験者が受けることができるオーディションは1~3までです。
(とはいえ、3は、全くの未経験者が受かるものではないです。)
4の声優事務所への所属オーディションは、
基本的には、付属養成所の生徒しか受けることができません。

5のTVアニメのキャストオーディションは、
基本的に、事務所に所属しているプロしか受けることはできません。


詳しくは、次回、じっくり説明しますので、お待ちくださいね。

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02 13
2012

☆アニメ声優になるには

アニメ声優のオーディション-「どの養成機関を選ぶか」

お待たせしました。
前回説明したアニメ声優の「オーディション」と呼ばれる以下の5つのうち…
1、養成所・専門学校入所のためのオーディション=入学試験
2、受かれば養成所費用免除の特典等がつく特待生オーディション
3、声優活動も出来るアイドル発掘オーディション
4、声優事務所への所属オーディション
5、TVアニメのキャストオーディション

このうち、まったくの未経験者が参加できるオーディションは1~3まで。4と5は、未経験者は参加すらできません。

…今回は、1の入所オーディションについてです。

いや、ほんとは、いっぺんに書くつもりだったのですが、
「実際、どの養成機関を選べばいいのか」
などの解説がとても長くなってしまったので。(^^ゞ

1、「養成所・専門学校入所のためのオーディション」=入学試験

注:声優関係でいうところの「養成所」とは、事務所が直接経営している教育機関の事です。
そして、専門学校とは、本来は、国が認めた認可校のことを指しますが、
声優の教育機関の世界では、
事務所直属の養成所以外の学校のことを、すべて「専門学校」といういい方をしています。
なお、認可校でしたら、高校や短大程度の学歴として認めてもらえますが、無認可校ではそれはありませんので、
気になる人は、各学校がどちらのタイプかきちんと確認してください。
ただし、認可校と言えど、声優の認可校を卒業しても何の資格もとれません。95%以上の人は声優にはなれないのが現状です。


さて、「養成所・専門学校入所のためのオーディション」は、
年齢制限などクリアしていればだれでも受けられますし、
よほどの事がない限り、入所オーディションに落ちることはありません。

ただし、一部の人気大手養成所だと、
『一定期間内にプロの最低限度レベルまで上達する可能性が限りなく低い』
とみられた人は、落とされます。

ですが、少々倍率が高いとはいえ、
東京の難関養成所の入所オーディションに受からない人は
「アニメ声優の望みは、限りなく薄い」と考えたほうが無難です。

なぜなら、
アニメ声優はナレーターと違って、年齢のハンデがあるからです。
『一定期間内にプロの最低限度レベルまで上達する可能性が限りなく低い』
という人を「何歳まででも上達するのを待ちます」
なんて奇特な事務所は、いまやどこにもありません。

特に女性は、きついです。
私の時代ですら、
すでにタレント(ナレーター)としての実績があったにもかかわらず
「23歳? 今年24? そんなババア、うちじゃ取らないよ」と、
とある超大手声優事務所のマネージメント部長に言われました。(笑)
その後、81プロデュースに、
それまでの芸能実績を認めてもらって入れましたが、
まだ81が10人程度しかメンバーがいなかった時代の話です。(遠い目)
今なら、81でもきっと同じことを言うでしょう。(*_*)

さて、もし東京の難関養成所に受からなかったからと、専門学校に2年行き、
その後、なんとかその難関養成所に受かったとします。
ただし、1度落ちた人が専門学校や地方の養成所に行ったぐらいではまず受からないでしよう。
なぜなら、そういう難関養成所が『短期間には伸びないだろう』と踏んでいるのは、アテレコ技術などではなく、
元々の滑舌や、芝居センス・読解力・人間力といった基礎力部分を見ているからです。
そういう基礎力部分は専門学校2年程度ではまず伸びないのです。


専門学校2年後、全日の難関養成所で1年学べば、高卒から始めたとしても22歳です。

そこで、事務所に準・所属出来たとしても、
およそ3年間は預かり扱いですから
正所属になれるかどうかの審査のころには25歳になります。
(大手の中には、もっと時間がかかるところもあります)

そして、この正所属審査では、2/3ほどは首を切られます。
つまり10人が準・所属していても、この段階で6~7人は、サヨナラです。

高卒後、東京の難関養成所に受からなかった人が、
ここまで行くのは本当に奇跡だと思いますが、そんな奇跡が起こったとしても、
この段階でクビになる可能性の方が高いのです。

そして、女性ならもうここで
完全にアニメ声優の道は断たれたと思って間違いないでしょう。
(先の伸び白を見てもらえないからです)

でも、専門学校など行かず、1年の難関養成所からだったら、この段階で23歳…。
それまでにうまく人脈を構築していれば、
その事務所には正所属出来なくても、
どこか他の小さな事務所なら『アニメ声優』として拾ってもらえる可能性は
まだ残っています。

たった2歳の違い…30歳超えたら、大した意味のない2歳違いですが、
20代半ばの女性の2歳は、ほんとに大きいのです。
むかつくかもしれませんが、これは偽らざる事実です。

***

なお、全日制の専門学校に行った人は、金銭的な問題もあるのでしようが
大半は、専門学校卒業後、「週一」の養成所に行きます。

しかし、元々の才能がよほど高くない限り
専門学校で2年学んで卒業後、
「週一」のレッスンに2年通ったぐらいでは急激な進化は望めません。
もっと長い時間のレッスンが必要になります。

全日の専門学校から養成所に進んだ人に聞くと、みな口をそろえて、
「専門学校がいかに生ぬるかったかわかりました」と、養成所の厳しさを口にします。
実際、専門学校の講師たちが最初に学校側から言われることは、
「とにかく生徒が辞めないよう、あまり厳しいことは言わないように」だと聞きます。

もちろん養成所でも、同じような方針のところはありますが、
普通、事務所が経営している養成所は、収入のメインが事務所ですから、
養成所の生徒が減っても、事務所の屋台骨を揺るがすほどの事はありません。
しかし専門学校は、教えることこそがすべての収入源ですから、生徒が減ることは死活問題です。
つまり、厳しく鍛え上げるより、
【2年間学費を払い続けてくれる大事なお客様を楽しく過ごさせる事】に意識が行ってしまうのは致し方のないところです。
そしてそういう方針のところで甘やかされては、
「自分自身の弱いところを自覚し、しっかり取り組む」事がどうしても甘くなります。
同じ全日のレッスンでも、養成所と専門学校で一番違うのはこういうところです。


元々の才能がある人は高卒時点で難関養成所だって受かっていたでしょうし、
専門学校に行ったとしても、卒業時に、
事務所の所属審査で準所属の声をかけてもらえている可能性は高いでしよう。

そのどちらでもない、コツコツ能力を上げていこうと思っているタイプの人が
難関養成所に落ちて、専門学校へ行き、専門学校を卒業後
「週一」の養成所に通うと
その年齢から初めて学び始めた人と実際、大差はなく
しかも、「週1」の養成所では、そんなに急激な進歩が望めませんから、
そこからまた、3年、4年という歳月が必要になります。

つまり、アニメ声優は、まず、「タイムオーバー」でアウト !
となってしまう可能性が大なのです。

というわけで、
「高校卒業したらアニメ声優を目指すために専門学校に行こう」
などと思っている人は、
悪いことは言いませんから、まずは難度の高い東京の養成所を受けましょう。

男性でも一緒です。女性よりは、4~5年の猶予はありますが、早いほうがいいのは間違いありませんから。
また地方の場合は、養成所だろうが専門学校だろうがどこに行こうとたいした意味はありません。
地方からいきなりデビューできた人というのは、そもそもどこにいようがデビューできる元々の能力値が高い人だけで、
『地方で基礎力をつけたからデビューできた』なんていうのはお愛想でしかないでしょう。
ただし、「自分の能力が分からず東京まで出ても成功するかどうか不安」な人は、地元の養成所などに行って
「そこで学年トップにならなければすっぱりあきらめる」(2位では意味ありません。目指すは一等賞です)
と、腕試しにお金をかける場」と割り切って通うのでしたら、逆にお勧めです。
なお、大阪の青二だけは多少の実績は残しているようですが、それとて東京と比べれば落ちます。
2年通ってもレッスン時間は東京のそれの半分ぐらいですから、可能であるならば、東京に出て来たほうが時間的余裕ができますよ。


難度の高い養成所を受けて、受かれば、
自分の現在の能力値は
「一定の養成期間内に、芽が出る可能性があるかも…」
と、思ってもらえたということになります。
(10年以上前ですと、今、難関と言われている養成所も、足切り線は低くく、正直「こんな人が」という人も通っていました。
でも、声優志望者の増加に比例して、そういう人はもう入れなくなったようです。)


そして、ここだけの話ですが、
受かった後、「でも、その養成所に入るほどのお金がない」
…となれば、もっとお安い養成所に行くという選択肢も。(*´艸‘)
あっ、いやいや、そんなご迷惑なことをしたらだめですよ。(笑)

ただ、ここでひとつ、気がついてほしい事があります。
養成所を決めるのに、
月謝の高い安いで決めている人も多いと思いますが、
値段が高いか安いかは、結局、レッスン時間が多いか少ないかの問題です。

たとえば、
年間100万かかる某養成所のレッスン時間は、年間1500時間以上ですが、
安いと評判の某養成所は1年目は30万で、レッスン時間は年間150時間です。

安い養成所は、年間費用は1/3以下ですが、レッスン時間は1/10以下。
10年通って、やっと高い養成所と同じレッスン時間になります。
もし同じだけの時間のレッスンを受けようとすれば、
トータル210万円かかるということになります。

もちろん週1回のレッスンでも、
毎日、全日の人に負けないぐらいの質の高い自主連ができるのでしたら
問題はないでしょう。
でも、たった一人でそんなことができる人がどれだけいるでしょうか?

しかも、1クラス、だいたい30人~40人ですから、
週1回3時間のレッスンだと、1クラス30人だとしても
一人当たり6分しか時間がありません。

全日制の養成所だと一日6時間程のレッスンですから
一人当たりの時間は、12分。(×5日間で、週あたり60分)
単純比較はできませんが、それでも、あまりに大きすぎる違いです。

中にはこれに気がつき、週1レッスンだけでは無理だと、
個人レッスンやボイストレーニングなどのダブルスクールして、
何とかその差を埋めようとしている人も出てきます。
個人レッスンでしたら、週1でも、一人で30分ほどレッスン時間を確保できますから、少しは差が埋まります。

しかし、全日に通っている人でも、
全体レッスンだけでは、なかなか個々人の細かいことまでを見てもらえないと、
個人レッスンを受けている人もいます。

そんな人に、週一レッスンの人が太刀打ちするには、
どれだけ自分を律しなければならないのか…。

しかも、ここで思い出さなければならないことは、
アニメ声優には、暗黙の時間制限があるということです。

技能は、質の高い練習時間に正比例しますが、
少しでも短い期間で質の高い練習を、と考えたとき、
週1回のレッスン+自主連だけでそれがクリアできる人など
なかなか、いないでしょう。

つまり、一人当たり6分程度の時間しかもらえない週1レッスンに通っただけで
2年内外で芽が出ているような人は、
レッスン内容云々ではなく元々の資質が素晴らしかったから
としか言いようがないのです。

週1のレッスンだけで、難関養成所の全日の人にも負けない質の高い訓練を自分でできる人というのも、
ある種すごい才能で、元々の資質が高い部類に入るでしょう。


もちろん、自分の能力値に絶対の自信がある人にとっては、
安い値段で業界へのコネを買える週一養成所はお得な場所だとは言えます。

とにかく、時間の無駄遣いが致命的なのが、現状のアニメ声優への道です。
一気に集中して学んだほうが、実は金銭的にも無駄にならないのです。

それが、週1レッスン養成所と全日レッスン養成所の卒業実績の差です。
また、週一レッスンで全国展開している巨大養成所ですと、
事務所所属率は0.1パーセントほど。
最難関と言われる東京の養成所で10%以下というところです。
とにかく、どこで学ぼうが、90パーセント以上の人は、準所属すらできず、声優以外の仕事に就くしかないのです。


しかし、どんなに頑張っても時間のかかるタイプの人はいます。
ウサギとカメの「カメさんタイプ」です。

昔はそんな
「才能はあるけど、不器用で時間がかかるタイプ」の人でも、
10年ぐらいしてから、
突然、アニメの主役に大抜擢…なんてことが実際ありました。
しかし、ここ何年かの傾向を見ていると、
とてもそんな状況ではなくなっている気がします。

なにしろ能力のある若い人が、次々とアニメ声優を目指してやってくるので、
はっきり言って、供給過剰状態なのです。

ですから、『才能はあるけど時間のかかるタイプ』を
待っている必要がなくなってしまった…という感じなのでしょう。
もしかすると、経済状況が悪くなってきたため、
「時間をかけて成長する=レッスン費を払い続ける」ことのできる人がとても減ってきてしまっている…ということかもしれません。


となれば、自分がウサギタイプかカメさんタイプかを判断するために
とりあえず週一の養成所(もしくは、ボイトレや個人レッスン)で腕試しして、
いけそうだと思ったら、一気に大金つぎ込んで1年みっちり学ぶ…
というのも、一つの方法論ではあるでしよう。

そういうことも全部考えて、
最終的にどこの養成所に通うか決めなくてはなりません。

繰り返しになりますが、同じ全日制でも、専門学校の全日はどうしても回り道になりますから、
年齢ハンデが大きい『アニメ声優』を目指す方にはあまり勧めできません。
養成所に受からなかったというのなら仕方ありませんけど、
受かるか受からないかもわからない時点で、はなから専門学校という選択肢は、「なぜ?」と、逆に質問したくなります。


ともあれ、ぶっちゃけて言えば、
東京の難関養成所を受けて、受からなかったら
アニメ声優はスッパリあきらめる」…が、人生においては正解だと思います。
アニメ・洋画のアフレコにこだわらず、ナレーターなどを視野に入れているのなら、まだ道は残されていますが。

もちろん、何度も書いていますが、
演技力などの技能は、質の高い練習時間に正比例して伸びていきます。
ですから、10年でも20年でも、お金を払って学び続けられる財力があれば、
いつかは、プロのレベルに達するでしょう。
間違った練習では、やればやるほど悪くなりますから、あくまでも「質の高い練習時間」ですよ。
「本など読んで独学でやってきました」などと言う人のしゃべりを聞くと、正直、
「間違った練習を続けちゃったのね。」と言いたくなる事がほとんどです。


でも、20歳から学び始め、
40歳にやっとプロのレベルに到達したような新人声優を
あなたが声優事務所の社長だったら、自分の事務所に所属させますか?

他に誰もいないならともかく、
同じようなレベルの、伸び盛りの20代前半の新人がたくさんいるのに、
40歳でやっと一人前になったような新人を
わざわざアニメ声優として事務所に入れる気にはならないですよね。
しかも、実際のところ、40歳の新人にアニメの仕事などないのです。
40歳の声が必要なら、ベテランがやりますしね。

では、アニメではなく洋画なら、年齢がいってもいけるのでは?
と、思うかもしれませんが、実はこれも難しい。
なぜなら、
「アニメをやっていたけど、年齢が上がってアニメの現場に呼んでもらえなくなったベテラン」
も、同じところを狙っているからです。(笑)
10年、20年アニメ声優をやってきた実績のあるプロに、
20年学び続けて、やっとプロレベルになった新人が勝てますか?
(舞台俳優など、別の芸能分野で実績がある新人は別ですよ。)

これはもちろん、ナレーターでも基本状況は一緒です。
ただ、ナレーターの場合は、
声の質がバツグン良く、
大人の読みや、独特のオリジナルな読みができる人
でしたら、まだ多少の可能性は残されています。
なぜなら、アニメ声優(洋画も含む)と比べ、
ナレーターの方が10倍ぐらいは稼げる可能性があるからです。
事務所としても、お金が稼げる声であれば、年齢が行っても所属させようという気になるわけです。
(ただし、芸能活動歴ゼロの人が40才超えてナレーターにと望んでも、入れてくれる事務所はまずありません。
…養成所ビジネスの一環としてでしたらあるかも…という程度です。
個人の営業センスを駆使して、なんとか自分で頑張っていく…という考え方ができない方はあきらめましょう。)


ですから、お勧めの道は、
高卒後、もしくは大学在籍時、
東京の全日・もしくは週3~4日程度の難関声優養成所を受ける。
落ちたら、アニメ声優はすっぱりあきらめる。
大卒後の女性の場合は、難関養成所に受かったとしても、
1年学んでジュニア所属出来きなかったら、そこですっぱりアニメ声優はあきらめる。
(ナレーター志望にシフトするなら続行もありです。)


なお、大学生なら、在学中に、とりあえず週一の「都内の」養成所や個人レッスンを受けて、自分の資質を見つめるというのも手です。
特に、滑舌などに問題を抱えている人は、4年間みっちり個人レッスンなどで修正しておけば、
卒業後、本格的に週3日以上のレッスンを始めた時有利に働くでしょう。
なお、大学在籍時のサークルとしては、落研などもお勧めです。


●なお、短期間に、声優事務所に在籍がかなわなかった場合、
それでも声の仕事に未練があるなら、
就職(起業)して、自分の収入の担保をきちんと取った上で、
並行してナレーター修行をする。
というのが、人生を棒に振らない最善の道だと思います。

『収入の担保を取る』というのは、とても大事です。
なぜなら、ナレーターとして一人前になるには、本当に長い修行時間がかかるからです。
しかも、独学での修行も大変厳しいので、結局勉強を続けるための資金不足で断念…
という人は、実際、とても多いのです。

しかし、先ほど書いたように、
実力さえ付けば、年齢が行っても可能性が残されているのがナレーターです。
となれば、「長く修行を続けられる収入の担保」があったほうが
可能性は上がるということですよね。
まっ、余計なお世話なんですが。(^^ゞ


次回は、残りの4つの声優オーディションについてです。

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02 24
2012

☆アニメ声優になるには

アニメ声優のオーディション-「入所試験以外のもの」

アニメ声優の「オーディション」解説、第2弾です。

前回は、
声優オーディションと呼ばれるものの中の
1、養成所・専門学校入所のためのオーディション=入学試験
について説明しました。

レッスン歴のない一般の方が受けることができる
アニメ声優オーディションと言われるものの、ほとんどすべてが、
この『入所試験』です。

では今回は、残りの
2、受かれば養成所費用免除の特典等がつく特待生オーディション
3、声優活動も出来るアイドル発掘オーディション
4、声優事務所への所属オーディション
5、TVアニメのキャストオーディション
を解説します。

ただし、これら4つのうち、一般人が受けられるのは上の2つだけで、
4と5は、受けることすらできません。

まず、そのことをちゃんと理解したうえで、読み進めてください。

理解できていない人は、
アニメ声優の「オーディション」とは?と、
アニメ声優のオーディション-「どの養成機関を選ぶか」
をお読みになってから、以下を読み進めてください。

*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫

2、受かれば養成所費用免除の特典等がつく特待生オーディション

これが、レッスン歴がない一般人が参加できる中で
一番、チャンスらしいチャンスといえるでしょう。
注:特待生とは、基本、レッスン料がすべて無料になるような生徒のことです。
入学金免除程度のものは、単なる生徒集めのための割引…という可能性大ですからあまり意味はありません。


●このタイプで有名なのは、
81プロデュースの新人オーディションです。
(81は、エイベックスと協力したアニソン・ヴォーカルオーディションもやっています。
それは、3の「声優活動も出来るアイドル発掘オーディション」なのですが、
81単独のこの新人オーディションも、今やアイドル発掘型と大差なくなっています。)


●「声優アワード」の中でも、新人発掘オーディションと言うのがあります。
「スター誕生方式」で、優秀な人に、参加した事務所が獲得に名乗りを上げる
というものです。
こちらも今や、アイドルオーディションに近いものがあります。
となるとこの二つは「声優活動も出来るアイドル発掘オーディション」に分類した方がいいかもしれませんね。ただ、アイドル系と違うのはどちらも、男性も受かる可能性があることです。

なお、ほかにも特待生をとっている養成所もありますが、
そのほとんどは、専門学校生の卒業時オーディションで、
「事務所に入れるレベルにはまだないが、多少の見込みはあるかも」
という子たちを特待生として取るのがほとんどです。

まったく何の経験もない一般の応募者から特待生を採用する
事務所付属の養成所は少ないですが、
シグマや大沢事務所が、ときどきオーディションを開催しているので
自信があればチャレンジしてみればいいでしょう。
(もしまったく未経験で受かるような人がいたのなら、その人はかなりの素質の持ち主でしょう)

もう一つは、少し回り道になりますが、
●専門学校の特待生オーディションです。

こちらは、
卒業実績を上げるために、優秀な人材を囲い込みするシステムです。
卒業生が有名声優になってくれれば、
その人に憧れる人たちが、また大量に入学してくれますから、
いわば、宣伝広告費の代わりです。

多少の回り道にはなりますが、タダで勉強させてもらえるうえに、
卒業時の事務所オーディションで
どこかの事務所の準所属になれる可能性は、一般入所者より高いでしょう。
(それだけ基礎能力があるわけですからね。)
ですから、お金が全くない人は、
『無料特待生オーディションがある専門学校を探す』
というのは、手だと思います。
注:「どこかの事務所の準所属になれる可能性は、一般入所者より高い」
というのは、ひいきされているとかの問題ではなく、それだけ元々持っている資質が高いということです。
学ぶことは、みんな平等です。


3、声優活動も出来るアイドル発掘オーディション

こちらも、まったくの未経験者でも一応、受ける事は出来ますが、
実際受かっている人を見ると、
歌やダンス、芝居などを子供のころからやっていて
地元で、ちょっとしたタレント活動をしていた人。
もしくは、まったくの未経験者でも、
特別光っている人(スタイル抜群だったり、歌がうまかったり)
が選ばれると思ってまず間違いありません。

ですから、まったくの未経験者にとっては、高き高き壁だと思います。

というわけで、こちらは声優オーディションというより、
アイドルオーディションだと思ってください。
実際、男の子が受かったという話は聞いたことがありませんしね。
(今後絶対出ないとは言わないですよ。声優ジャニーズみたいな時代が来るかもしれません-笑)

なお、声優事務所としては、このようなアイドル型の子は
単なるアニメ声優と比べ、一気にお金を稼いでくれるドル箱なので、
レッスンも無料で行ったりと、色々手をかけてくれます。

ただ、「アニメ声優」をやりたかったのに、アイドル的なお仕事ばかり
と不満に思うという可能性は若干あるかもしれませんね。

「アニソン・ヴォーカルオーディション」(エイベックス&81プロデュース主催)
「ミュージックレインスーパー声優オーディション」
「ホリプロタレントスカウトキャラバン」など
募集は不定期の場合がほとんど。

*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫

ここまでが、レッスン未経験の一般人でも受けられる
「声優オーディション」のすべてです。
残りの二つは、一般人には開放していないオーディションです。

なぜ開放していないかは、
アニメ声優の「オーディション」とは?で書いたとおりです。

多少、例外的な部分もあるので、
「素人でも受けてチャンスをつかめる」
と勘違いする人が後を絶たないのですが、
アニメ声優の「オーディション」とは?を読んでいただければ、
勘違いだということをちゃんと分かってもらえると思います。


4、声優事務所への所属オーディション

これは、基本的には
付属養成所などに通っている生徒たちが受けることができるものです。

もちろん、各専門学校の卒業時などに
事務所の所属オーディションを開催するところは多数あります。
しかし、実はそのほとんどが、その事務所の養成所に合格するだけです。
良くて、入学金免除とか、月謝免除の特待生になれるぐらいです。

事務所にダイレクトに準所属(ジュニア)にしてもらえる人は、
本当に限られた、特別なオーラがある人だけです。
ですから、基本は、付属養成所の人が受かるものと思っておきましょう。
とにかく、
レッスン歴が全くないような一般の人は、
事務所所属のオーディションを受けることなどできません。


注:養成所を持っていない事務所がまれにボイスサンプルオーディションをやっていたりしますが、
そういうものは普通、ナレーターを探すオーディションです。
しかし、まともな事務所のボイスサンプルオーディションというのは、フリーのプロも参加している可能性大です。
ですから、よほど素晴らしい声質だったり、素晴らしい読みの技量があるのでない限り、
素人が到底受かるものではありません。


では、ネットなどで見かける
【未経験者でも応募可能、声優事務所・所属オーディション】
とは、なんなのでしょうか?

正直、アニメ声優をネットで募集して
「正規所属」の可能性を謳っているような事務所に対して、
私は『?』を掲げざるえません。

何度も書いているように、声だけの芝居は、
表情などでカバーできませんから、
顔出しのタレント・役者より、初心者のハードルははるかに高いのです。

それを何の経験もない、声もまともに出ていないような…
いや、「声が出ていないことすら気が付いていない」ような素人を
まともな事務所が所属させるとは思えないのです。

ですから、ネットなどで、
「事務所所属の声優募集」などと書いてあっても、
良くて「見込みがありますから養成所に通ってください」
といわれるぐらいだと思っています。

でも、実際、お金を払って養成所に行くのなら、
パッケージアニメ番組を持っているような
大手の事務所が運営している養成所に行った方がいいに決まっていますよね?

とにかく「ネットで応募して声優になろう ! 」
なんて考えは、
「そんなものでアニメ声優になれるなら誰も苦労はしない !」
と、言うしかないのです。


5、TVアニメのキャストオーディション

これは、事務所に所属しているプロの声優が受けることが出来るものです。
(声優としての実績があり、現フリーという声優も可。
ただし、声をかけてもらえた場合…です。)

素人はもちろん、養成所や専門学校に通っている人も、受けることはできません
(養成所に通っている間にデビューさせるようなところは、いわゆるアイドル売りです。
ですからスポンサーを納得させるぐらいのルックスやアイドル的歌唱力があれば、ありかもです。)


なお、専門学校が、自分のところで制作しているアニメに生徒を出して
『デビュー実績』としているところはわりとあります。
でも、そんなものに出た程度では、はっきり言ってデビューとは言いません。

たしかに、学校の番組に出られた生徒のうちの、0名~2名ぐらいは、
専門学校の卒業時の事務所オーディションに合格するかもしれません。
でもそれは、学校の番組に出演したことを「実績」としてみたわけではなく、
出演した生徒の中に、優秀な人がいたと言うだけの話です。

学校の作品に出ただけで、消えていく人の方が圧倒的に多いのですから
「勉強している最中にデビュー出来ているかどうか」を
学校選びの判断材料にするというのは、
本気で声優を目指している人がすることではない気がします。

*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫

はい、お疲れ様でした。
「声優オーディション」とは何か、ご理解いただけましたか?

もちろん、時代は変わっていますから、
これが、10年後もまったく同じ状況ではないかもしれません。
しかし、少なくとも、2012年の今現在は、こんな状況だということです。

それにしても今回は全体にちと辛口すぎました。

後輩からも
「オーディションについてのブログ、ずいぶんガツンと書いてたので、
見てて痛くなっちゃいましたよ(笑)。真実って痛いな~と(笑)。」

というメールをもらってしまいました。(;^_^A
ほんとだよね、ごめんね。

でもアニメ声優は、ほんとに時間との戦いだというのは、
現実として今ここにあります。

ほんの10年ちょっと前は、それでもまだ
『年齢が行ってから始めたのに成功した』人の話を時々は聞きました。
でも、最近は、とんと聞かなくなっています。

やはり、女性の場合は23歳まで、男性でも28歳になる前に、
プロとしての最低レベルの能力が付いていなければ、ほぼアウト !
と覚悟しなくては挑めない業界に確実になっているのです。

今は、時間をかけてじっくり能力をつけていくというタイプの人には
アニメ声優は向いていないお仕事、となってしまったのですね。

ただ、男性の場合は、大手の商業劇団に入り、
劇団内で、ある程度の地位まで行けば、
30代半ば過ぎでもアニメ声優として花開く可能性はあります。
(実際、そのルートで成功した親友がいます。)

女性の場合は、同じ劇団ルートでも、
25歳を超えた時点で、アニメ声優はほぼ絶望です。
洋画の声優なら、可能性はわずかですが残っている…
という感じでしょうか。
厳しいねぇ。

さて、アニメ声優に関することは、もうだいたい書ききったので
今度は、ナレーターのお仕事について、じっくり書いてみたいと思います。

それまで、また気長にお待ちください。(笑)

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03 03
2012

☆アニメ声優になるには

声優キャスティングオーディション

3回にわたって、声優オーディションと言われるものについて書いてきましたが、
TVアニメのキャストオーディションは、
事務所に所属などしているプロの声優しか受けることが出来ない
ということはわかりました。
では、事務所にさえ入っていれば、
どんな事務所でも平等にオーディション情報は来るのですか?

というご質問をいただきましたので、今回はそれに関してお答えします。

TVアニメのキャストオーディション情報は、残念ながら
すべての事務所に平等に送られるわけではありません。

もし、お知らせが来るとすれば、
1、昔からある大手の事務所、
2、音響監督などとのルートを持っている中小の事務所
3、有名なフリーの声優
ぐらいでしょう。

というか、わざわざ情報として知らせることの方が
実はごく少ないのではないかという気がします。
(ドラえもんの総入れ替えの時は、
どうやらテレ朝と一度でも仕事をしたことがある芸能事務所には全部連絡が行ったようですが、
こんなのは、超稀なことです。)


どういうことかというと、
その新しい番組を担当する音響監督やプロデューサーのところに
営業として顔を出したマネージャーにのみ、その情報を伝えるということです。

つまり、マネージャーの数が多い大手なら、
営業活動に動き回れるマネージャーも多いということですから
オーディション情報もたくさんとれます。

情報が多ければ、オーディションを受ける自社の声優の数も多くなり、
必然的に合格する声優も多くなりますから、
たくさんの番組に自社の声優を出すことにつながります。
もちろん、事務所がパッケージとして持っている番組枠でしたら、特定の人をオーダーしない限り
自社の声優だけで固めることができます。


しかし、マネージャーの数が実質1人しかいないような事務所は、
オーディション情報も、なかなかゲットできず、
番組を勝ち取る声優の数も、必然的に少なくなるわけです。

新規の事務所などは、所属人数が大量にいるのにマネージャーは一人なんていうところが結構あります。
複数人いても、アニメ担当・CM・番組ナレーション担当と別れるのが普通なので2~3人いても、アニメ担当は実質一人というところは多いです。
ナレーション事務所がアニメに一切触らないのは、一人でカバーするのがいっぱいいっぱいな上に、
大してもうけが出ないアニメに興味を持てないからでしょう。


※ちなみに、仕事を足で稼ぎだしてこられるような「とびきり優秀なマネージャー」は、
まず、独立して事務所を立ち上げます。
現在、大手といわれている事務所は、
そういう気概のある、【伝説のマネージャー】が独立して立ち上げた事務所がほとんどです。
ただし、近年は人気声優が事務所を立ち上げて成功しているところも随分多くなりました。
これは、現役人気声優がトップにいる会社であれば、
その人がやっている仕事の継続番組の情報は、自然に入ってくるからです。


*****

ついでにもうひとつ。

たとえ大手事務所に所属していても、
「そのアニメのオーディションを受けたい」
と思っている人が、全員が受けられるわけではありません。

マネージャーが選んだ人だけが受けることができるのです。

実際、事務所に所属していても、
オーディションの連絡すら、ほとんど回ってこないような人もいます。

ですから、
マネージャーときちんとした人間関係を構築できない人は、
声優としてやっていくことはできません。

人とのコミュニケーションがまともに取れない人には
声優(ナレーターも役者も芸人もみんな同じですけど)は無理なのです。

以前も書きましたが、
声優と言えど、売っているのは「あなたという人間自身」です。
どんなに技量が素晴らしくても、
人間として嫌われてしまったら仕事はもらえません。

普通の人と同様の人間関係がちゃんと取れない人では
声優の道は厳しいとしか言いようがないのです。

親、兄弟、友達、教師とちゃんと人間関係が作れない人は、
まずそこから何とかしましょう。
「自分が悪いわけではない、周りがひどいんだ」
と思っている人もいるかもしれませんが、
人間関係とは鏡のようなものです。

相手に対する思いやりがなければ、
人は、あなたに対して思いやりを持ちません。
天に唾をすれば、その唾はあなたに帰ってきます。

もちろん、人の思いは複雑ですから、
いくらこちらが好意を持っても
相手にしてくれないような冷たい人もいるかもしれません。
でも、そういう人は誰に対してもそんなでしょうから
あまり気にせず、
あなたの思いやりの心を、大盤振る舞いすればいいのです。(笑)

いや真面目な話、
営業の話のところでも少し触れましたが、
「マネージャーがだめ、会社もダメから仕事がない。」
という人がいますが、そんなこといくら言ったって、
仕事がない状況になんの変化も起きません。

文句を言う→相手に悪意を持つ→相手もあなたに悪意を持つ
という、悪いスパイラルにはまるだけです。

そんなときは、もう一度マネージャーや会社との人間関係を構築しなおすか、
それでもダメだった場合、
別の事務所に移動するしかありません。

場合によっては、
会社と自分の方向性の【ミスマッチ】もあるでしょう。
このような場合は、
会社が悪いわけでも自分自身が悪いわけでもありませんから
キチンと話し合って、新しい世界を見つければいいのです。

とにかく、人としてのちゃんとした人間関係を構築できない人には
個人営業主の声優(含:ナレーター)というお仕事は向かない
ということをよく理解してくださいね。

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09 13
2013

☆アニメ声優になるには

ブラック企業、もとい、ブラック業界?

一発屋芸人の急増はギャラ体系の変化とスクール開設も影響
(NEWS ポストセブン) - Y!ニュース


これ、声優業界にも当てはまるよなぁ…と思いながら読んだ。(笑)
しかも、声優はブレイクしても、お笑い芸人ほど稼げない。(>_<,) 

なのに、「タダでもいいからやりたい」という志望者が次々に現れるので
声優業界は、ある種、業界自体がブラック企業化している気もする。

もっとも、最近よく言うブラック企業を、私は完全否定しているわけではない。
だって、そこでの仕事を生きがいにしている人も実際いるわけだしねぇ…。

この前読んだ記事によると、
「ディズニーリゾートもバイトにとっては、ある種のブラック企業」という見方もあるらしい。
あんなに一生懸命働いているのに、意外なぐらい、バイト料が安いらしいのだ。

それでも『好きなことをやれるだけで幸せ』と思わせてしまうマジックな世界。

「やってる本人たちがそれで幸せなら、それでいいじゃないか」
という考え方に立てば、幸せで楽しいバイトだろう。
しかし
「まさに洗脳、だまされている。」という考え方をすると、
安い値段で仕事をさせられる「ブラック企業」というわけだ。

でもって、
声優業界は、このディズニーの世界に限りなく近い気がする。

「好きなことをやれるのなら…」って、おんなじなんだなぁ。(笑)

ただ、ディズニーのブラック部分は、あくまでもバイトに対して…のなのに比べ、
声優は、本来「一生の食いぶちを稼く仕事」と思って入ってくるのにブラック?!…
というところが決定的な違いだ。

高校生ぐらいだと、
「食べていけなくってもいいんです。好きなことができれば」
なんていう子もいるが、それは、親に食べさせてもらっている人の発言。
食っていけるだけの報酬が得られないものは「仕事」とは言わない。
おこずかい程度の収入なら、ただの「バイト」だし、
無収入なら「趣味・ボランティア」というのだ。

ところが、声優事務所に所属している人たちの多くは、
「バイト」でしかない。
つらいねぇ…。(-_-;)

まっ、私の言えることは
「ブラック企業と判って入ってくる覚悟」
「使い捨の駒という覚悟」
「小さな商店の店主のように、自分のことは自分でしなければならない世界」
だということを理解したうえで、志望してね…ってことぐらいだなぁ。

ちなみに、私にとっての、声優業界はブラック業界では決してない。
「アニメ声優」って限定されると、ちょっとモゴモゴしちゃうけど(笑)、
ナレーターまで含めた声優業界にだったら、それなりに満足している。

たげと、私の周りの若い人を見てると、
「こりゃブラック業界といわれても仕方ないかな」って思うところもたくさんある…
というお話なのです。ご参考までに。

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04 25
2017

☆アニメ声優になるには

CD・DVD買い取り商法および、コミュニティFM等の出演商法について

最近は、「ネットでオーディション情報を探している」という人がとても多いですが、
まっとうな会社のものも「まれ」にはありますが、本当の意味でのオーディションとはとても言えないものも多いので、十分気を付けてください。

ちなみに、以前、事務所所属という名の「声優オーディションについて」の危険については軽く書きましたので、今日はタイトル通り、CD・DVD買い取り商法や、コミュニティFM等の出演商法についてのご注意です。

*

『CD・DVD買い取り商法』というのは、
出演させてあげる代わりに、出来上がったCD等の作品の買取を求めるようなものです。

こういうものは、詐欺とまでは言い切らないけど、かなりグレーとしかいいようがなく、
声優の実績としてはまったく意味がないものです。

そもそも、本来の作品というものは、「その作品の質をお客様が認めてくれて、それにお金を払ってくれる」と自信をもって作っているものです。
ですから、出演料も払えるし、製作費を使っても、制作した会社は儲かるわけです。

しかし、『CD・DVD買い取り商法』は、はなから「出演者が商品を買い取ってくれる」ことを前提で成立しています。(だから、作品の質などは考えていません)
買取りで商売が成立しなければならないので、ある程度の数を買い取ってもらわなければなりませんが、あまり買い取り数を多く言うと、金額が大きすぎて買える人が限られてしまいます。
だから「このぐらいなら買えるかな」という金額設定をせざる得ません。
でも1人当たりの金額を押さえたら、利益を上げるには、今度は買い取ってくれる人数が必要になります。
よって、この、『CD・DVD買い取り商法』は、「まっとうなドラマCD」などに比べて、出演者の数が異常に多いというのが特徴になります。

例えば、
1つの話を、何人もの別の声優グループ(という名の素人)で読ませ、「違いをお楽しみください」…なんてあざといことを書いているものもあります。
こういうものだと、買い取り商法だとハッキリ分かります。
(それでも、気が付かない人が多いので、こうして注意喚起しているわけですが。)

ところが、1枚のCD・DVDに6~10個のお話が入っているものだと、パッケージを見ただけでは残念ながら出演人数はわかりません。
でも先日、この手の商品の中身を見せてもらったところ、1枚8本のドラマ収録に、なんと200人以上使っていました。
200人以上ですよ。ありえないでしょ。

さて、CD、1500円の商品なら、30枚前後購入させると、一人、45000円となります。
実に、絶妙な値段設定ですねぇ。
「このぐらいなら払える&30枚ぐらいなら、知り合いに撒けるから宣伝としてちょうどいいかも」と思わせる、見事な設定です。(笑)

しかし、1枚のCD・DVDで、参加人数が200人以上ですから、45000円×200人以上です。
もうそれだけで900万円~1000万というわけです。
たぶん、1作品につき、『出演者の買い取りだけで1000万円を目標』でやっているのでしょう。

ちなみに、普通の本や、CD等でも、5000売れれば良しとされている時代です。

ところが、この手の商売は、買い取りだけで、6000枚以上売れているのですから、
本当は、もう1枚も売れなくてもかまわないはずです。
でも、ちゃんとネット販売もしています。
なぜでしょうか…。
ネットにあげて、本当に売っているように見せれば、買い取る人たちは、「自分の作品がちゃんと売られている」と喜んで、上手くいけば、何度でも参加してくれるかもしれません。
だから、そういう見せる努力も、ちゃんとしているのでしょうね。
別に、ネット販売で1枚も売れなくても、痛くもかゆくもないはずなのに…。

なお、こういう会社のサイトを見ると、このからくりを見せないために、メインの出演者のみ有名事務所の声優を配置したりして、一見それなりに見せています。
有名な人にだけはギャラを支払って見栄えを良くし、買い取り商法であることを巧妙にカモフラージュしているのです。

でも、ギャラを支払っているのは、その人だけです。
あとはみんな、実質、お金を払って出演している人ばかりなのです。

ただねぇ・・・
「CD・DVDに出演した」という記念を買いたい…と言うのなら、止めはしません。
例えば、
親が自分の子供のために「記念として」とお金を払っって出演させるというのなら、誰も文句は言えません。
実際、バレエやピアノの発表会だって、舞台に出るのにはお金がかかるはずですから、それと全く同じと考えることはできますからね。
(だから、「詐欺」とは、残念ながら言い切れないのです。)

でも、こういうのに引っかかってしまう人のほとんどは、声優という夢を持っている人たちです。
そういう夢見る人たちに、
「出演履歴になる」とか「作品があれば名刺代わりになる」などと甘言をささやいて参加させている
ので、私としては、どうしても納得できないのです。

だって実際は、出演者のほとんどは「お金でその出演権利を買った」人ばかりですし、
制作する側も、売上数はわかっていて十分儲かると計算できているので、作品の質など考える必要がありません
ですから、ハッキリ言って、お遊戯レベルの作品になることがほとんどなのです。

これではとても、名刺代わりになるものではありません。
それどころか、人に聞かせるだけで、自分の価値が下がります。

「出演履歴として、何でもいいからほしい」…という人もいるでしようが、
こんなものを掲載したら、見る人が見れば、名刺代わりどころか「こんなのに出て喜んでるレベルの低い人」と思われる可能性すらあります。

また、芝居というのは、うまい人とやってると自分も上達するけど、
下手な人とやってると、レベルがますます下がるもの
です。
なので、本気でプロとしてやっていこうと思っているのでしたら、
こんな、買い取り商法の出演は絶対、引っかからないでほしいのです。

*

もう一つの、『コミュニティーFMなどの出演商法』というのは、
例えば、有名声優を連れてきてメイン据え、残りの出演者には、「レッスン料」などと称して出演料を払わせて番組を制作しているようなものです。

他にも、いろいろなパターンがありますが、これらも、正直、辞めた方がいいと思っています。
だって、コミュニティFMでしたら、「ギャラは、ほとんど発生しない」…とはいえ、
わざわざお金を払わなくても、出演はできますからね。(笑)
レッスンと割り切るとしても、だったら、もっと未来に可能性のあるレッスンを受けた方が、ずっといいと思いますよ。

*

と、今日もまた、辛口の話になってしまいました。(^^ゞ

とにかく、こういう買い取り商法は、「青春の記念」をお金で買うというものです。
ですから、子供のバレエやピアノ、大人だったら落語や朗読の発表会みたいなもの…
と考えれば、かかる金額も大したものではないと思いますから、やりたきゃ、やればいいです。
(だんだんエスカレートして、有名人と共演させてあげるなどと言って高額請求してきたら、もう絶対アウトですけどね )

でも、プロの登竜門と思っているのなら、それは間違っています。
そのお金をボイサン録りやレッスンなど、別のことに使った方が、ずっとずっと、有意義です。

なので、自分は、どう思ってこういうものにかかわるのか、ちゃんと精査してから行動してくださいね。

**************************

2017年7月26日のYahoo!知恵袋の書き込みについてここで一つお詫びを申し上げます。

知恵袋の質問で書かれていた会社のことを、
このブログに書かれているような買い取り商法と関係しているようだと書きましたが、特に何かの調査をしたものではありません。

実は、このブログに書いたような買い取り商法は、
「日本昔話」や「世界の童話」などをCDやDVDにしています。
そして、知恵袋の質問文に「日本昔話」というフレーズがあったので、まったく同じものと考え、注意喚起したのです。
ただ、特別な調査をしたものではありませんので、ご参加なさる方は、自己責任で判断をお願いいたします。

また、無関係な方々には、ご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。

***************************

ちなみに、買い取り商法なのかどうかの判断は、
契約の時、「出演の条件は、○○枚買い取り」などと言われるかどうかで判断してください。
買い取りといわれなければ、それは、このブログの記事に書かれたような買い取り商法ではありません。

まあ、基本的に、「何かに出演するために費用が発生する」…
などというものは、おかしいものだ、と思っておけば間違いないでしよう。

ただし、芸能の世界で「レッスン費がかかる」というのは当たり前のことです。

とはいえ、どのレッスン場所を選ぶかというのも、その後の成否を決定する重要なポイントになります。
買取商法のためのレッスンなんて、話にならないのはもちろんですが、
かといって、レッスン場所は、
有名なところであればいいというものでもありませんし、
口コミで、みんなが『良いところだ』と言っていても、自分に合うとは限りません。

新規の養成所ほうが目をかけてもらえる…という考え方もありますし、
老舗の養成所のほうが、いろいろな仕事のルートを持っているという考え方もあります。

とまあ、いろいろな意味で、『自分に合うレッスン場所を見つけ出す』…というところから、競争が始まっているというわけです。

ですから、自分が必要としているレッスンの内容なのかどうか、
レッスンの先にあるものはどんなものか、
どこで習うのが、自分にとって一番有意義で、費用対効果が優れているのかをしっかり考えて決めてください。
自分の目標が何であったのかを、くれぐれも、見失わないように。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

ナレーションゼミ(個人レッスン)をご希望の方のお問い合わせ先
個人レッスン申込フォームはこちら

なお、個人レッスンご希望の方は、HPか、ブログのゼミ概要のページをよくお読みいただくよう、お願いいたします。

セミナーに関しては、決まり次第、またブログで発表しますが、ご希望の方は下記、フォームからお問い合わせください。
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プロフィール



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DJ・タレント・声優・ナレーター・スポーツ実況・司会etc、 声に関するお仕事は、ほとんど何でもやってきました。
2012/12よりフリーになり、主にナレーションのお仕事をしています。


《TV》
【ナレーション】…「お試しか!」 FNSソフト工場出品作品「はじめて代理店」「ご主人、それ間違ってます ! 」 「カラダのキモチ」「サッカースーパーレッスン」 「プロ野球ニュース」 「ミラクル☆シェイプ」 「ぐっともーにんぐ」「ジパング朝6」「就活リサーチ」 「一攫○金!ベガスさま」「ネオハイパーキッズ」他多数
【アフレコ】…「オヨネコぶ~にゃん」「ペットフレンド」「アテネ下町物語」「アドベンチャースポーツ」他多数
《スポーツ》
「夏の高校野球・宮城県大会」「東京六大学野球」「千葉国際駅伝」などの実況 ・「大井競馬中継」「さなえのショウアップナイター・ウオッチング」「めざせ甲子園」(兼ディレクター)、他多数
《CM》
ヨドバシカメラ・山崎パン・大和證券・集英社・モッズへアー・花王・ファミ通・ミラクルスパイス・イセキ農機・大和ハウス・アサヒテック・ことぶきや・学研・ハクビ・ビックカメラ・花王・テラオカ・ドリキャス・アガツマ・ピノチオ・シードコンタクトレンズ、他多数
《その他》
VP・DVD・ネット番組、銀行ATM等機械の声、執筆、教育活動、エッセイ、編集他…

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篠原 さなえ

Author:篠原 さなえ
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