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11 15
2009

目からうろこの【アクセント】

目からうろこのアクセント3-アクセントの核

今回は、「アクセント」というものに対する考え方を説明します。

「考え方も何も、アクセントとは強く発音するところでしょう?」
と思ってしまったあなたは、
もう一度、目からうろこのアクセント1-読み癖矯正の特効薬
を読んでみてください。

日本語のアクセントは、高低のアクセントです。
決して強く言うところではありません。

そして、日本語の音声学習におけるアクセントの肝(キモ)は、
アクセントを置いて、高く表現するポイントです。

これを、アクセントの核といいます。

ただここで注意が必要なのは、
「高く表現するポイントだから、高く上がった音が核?」
と勘違いしないことです。

アクセントの核は、音が下がる直前の一音です。
上がった音ではなく、「音が下がる直前」の音なのです。

ちょっとわかりにくいですか?
では、一つずつ説明していきましょう。

まず、頭高の音は、最初の音。 
これは、判りやすいですね。
 ̄| _ _  
(例:カ\ラス・お\やこ) 
上がっている音は、頭の一音だけですから、
間違えようがありませんね。

では尾高の音どうでしょう?
助詞が下がるわけですから、
下がる直前の音は単語の最後の音です。
_| ̄  ̄ | (_) 
(例:お/とこ・お/とうと)
アクセントを「高く上がるところ」と認識していると、
上がった2音目を「核」と思い込みがちですが、
下がる直前の音アクセントの核ですので、
くれぐれも間違えないでくださいね。

次に中高の音。

中一高の音は簡単ですね。
_|  ̄| _ _ 
(例:ゆ/き\ぐに・お/と\うさん)
上がっているのは1音だけですから、間違えようがありません。

では、中三高の場合は?
つい、最初に上がった音がアクセントと思いがちですが、
あくまでもアクセントの核は、下がる直前の音です。
_| ̄  ̄  ̄| _ _ 
(例:に/ほんじ\ん)
上がっている3音の、最後の音がアクセントの核ですよ。
間違えないでくださいね。

では最後に、平板の音はどうでしょう? 
_| ̄  ̄  ̄  ̄
…どこまで行っても下がり目がないですね。

もちろん、2音目は上がりますが、
下がる場所がないわけですから、
アクセントの核がないってことですよね。
そう ! つまり、
アクセントの核がない=アクセントがない、
…だから、平板なのです。ガッテン! でしょ。(^^)v

そして、ここが重要なところ。
実は、文章の流れの中で
「音の上がり目」が失われることはしょっちゅうあります
皆、意識していないでしょうが、言葉の意味をまとめたりする時に
自然に【上がり目】をなくして平坦に言っていたりします。
しかし、基本的に、「下がり目」が失われることは、まずありません

なんといっても、アクセントの核、ですから。(^-^)

とにかく、アクセントは、音の下がり目が大事なのだと、心してください。

もちろん、上がるべき音もきちんと上げないと、
メリハリのない、何を伝えないのかよく分からない、
「心のない」セリフになってしまいます。

また、きちんと1音分、音が上がらないと、
下げる音も中途半端になりがちですので、
上げるべき音は上げ、下げるべき音は下げるようにしてください。
(高等な技として1音上げない上げ下げと言うものも実はありますが、
これはまた、私のオリジナルの法則で、とてもブログでは書ききれません。
とりあえず初心者は、きちんとした上げ下げを意識するところから始めれば間違いありません。)


そして、「音を平坦に言う」ことと「平板」とは、全く別物
と心してください。

*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫

さて、ここで、アクセントの核を使った便利な機能をお教えしましょう。

ヤフーなどの検索サイトの辞書機能で、
アクセントを調べることができるのです♪

例えば、ヤフーの辞書機能を使うと、
最初に「大辞泉」での検索結果が出たりしますが、
その場合は、「大辞林でも検索する」をクリックしてみてください。

この大辞林の方で例えば、「4月」と調べると、
下のように表示されます。  
  
しがつ[―ぐわつ] 3  【四月】
一年の第四番目の月。卯月(うづき)。[季]春。
大辞林 提供:三省堂


[-ぐわつ]の後に書いてある数字(3)が、大辞林のアクセント番号です。
そしてこれこそが、アクセントの核の位置なんです♪

この例で言えば、3番目の音「つ」がアクセントの核、です。
アクセントの核とは、【下がる直前の音】ですから、
3つ目の音「つ」がアクセントの核です。
と言う事は、次に来る助詞などが下がる言う事になり
四月は、「尾高」の単語と言う事が判ります。

では、アクセントの4パターンの表記を考えてみましょう。

●頭高の音、 ̄|_ _
これは、頭高は常に(1)となります。

●尾高の音 _| ̄  ̄ |(_) は、常に単語の最後の音が核ですから、
この例では、(3)となったわけです。

●中高の音は、_| ̄  ̄  ̄|_ _  
上がっている音の中の最後の音の番号。
_| ̄  ̄  ̄|_ _ なら、頭から4音目なので、(4)となります。

そして、平板の音は、 _| ̄  ̄  ̄  ̄
はい、アクセントの核がないわけですから、
平板は常に(0)です。

ちょっとややこしですが、
理解できれば、こんな便利なものはありません。
携帯などでも調べられますから、
電波さえ通じれば、いつでもどこでも、アクセントチェックができますよ。

*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫

注1:  
アクセント辞典などでは、1音のことを、1拍と、表現することが多い。

注2:
拗音の「キャ・ジュ・チュ・ビュ」などは2字で1拍(1音)。
例:きしゃ / しゅくだい / しょいん…など

促音の「っ」撥音の「ン」長音「-」・「う」「お」「い」等は、
それだけで1音分

例:「百歩」ひゃっぽ…【ひゃ・っ・ぽ】、これは3音の単語になります。

ここで補足です。

促音の「っ」撥音の「ン」長音「-」・「う」「お」「い」等は、
実際の発声時は、
上がり目は、前の音と2音まとめて発音しないと
かなり不自然になります。

例:コーヒーは、アクセント記号では「コ/ーヒ\ー」と記されますが、
実際に発音するときは「コー/ヒ\ー」と言ってますよね?

なお、頭高の長音の場合は、
下がり目も2音まとめぎみにして言う方がナチュラルな場合も多いのですが、-a例
中高の単語に関しては、
2音まとめてしまうと、アクセントそのものが変わってしまうので、-b例
中高の単語の長音に関してはアクセント記号通りに発音してください。
(平板・尾高は、単語内に下げ目がないので考えなくていいです。)

前出の「コ/ーヒ\ー」は、まさにこの好例で、
上がり目はまとめて「コー/」で上がりますが、
下がり目は「ヒ\ー」と、アクセント通りに下げるかんじです。
分かりますか?

ただし「ッ」の時は、音なしなので、「ッ」の所で下げるというより
次の音でポンと下げることになります。
この無音で下げるのが苦手な人が多いので要注意ですよ。。-c例

*****

a例:コートはアクセント記号では「コ\ート」ですが、
実際には、「コー\ト」と
長音でのばしながら下げる感じで言ってますよね。

b例:「通信販売」をアクセント記号通りに記すと
「つ/うしんは\んばい」ですが、
実際の発音は「つう/しんは\んばい」です。
【つう/】は、まとめて大丈夫ですが、
【はん\】とまとめてしまうと、
アクセントが狂って聞こえます。

c例:「イ/ンターネ\ット」は、
イン/ターネッ\ト」と発音しても大丈夫です。

他にもいくつか例をあげます。
実際に発音して確認してみてくださいね。

(結構な・ケッ\コウナ) (結婚・ケッ/コン)
(淘汰・トウ\タ) (豆腐・トウ/フ) 
(氷・コオ/リ) 
(成果セイ\カ) (制作・セイ/サク)

*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫

以上がアクセントの考え方の基本です。
ここを理解できないと、この後の話が全く見えなくなりますので、
何度か読んでよく理解してください。

とにかく、読み癖の代表の、
「読み始めの音をしゃくって読む」とか、
「語尾がふわふわして決まらない」
などは、九分九厘、アクセントの微妙な変質によって起きています。

上げるべき音を上げず、下げるべき音を下げず、
まっすぐ棒読みにしたり、
多少上下はさせていても、その音程の差が少ないと
特に下げ目が甘い場合は、
まるで、ピアノの黒鍵を弾いているみたいなウエットな調べで
何を読んでも悲しげに聞こえてしまいます。

アクセントをまずは正しく発声したうえで微妙な高低をつけるイントネーションと
アクセントが微妙に狂った音では聞こえてくる音色が全く違うのです。

ただ、アクセントが違うと言っても、
方言のように全く違うわけではない分、
聞いている方も、
「何となく変なんだけど指摘が出来ない」ということになり、
結局、「読み癖がある」としか教えてもらえないことになりがちです。

レッスンを何年受けてもそんな読み癖が直らない人は、
このアクセントのルールを理解すれば、
自分の何がおかしいのか、判ってきます。

もちろんここに書いた基本のルールではとらえきれない、
イントネーションの理論がこのアクセントの秘密の本丸ですが
とにかくアクセントがわかっていないと先には進めません。

ですから、読み癖から脱出するためにも、
どうぞアクセントについては、しっかり理解してください。

ここまでは理解できたた方は、もうワンランク上の
複合語や特殊な助詞「の」のアクセントについて学んでほしいので、
「魅せる声」のつくり方をぜひお読みください。

また、アクセントのルールも、文中のアクセントの変化までしっかり理解したら、
次はいよいよ、私のイントネーション理論の出番です。
「頑張って感情を入れているのに棒読みからどうしても抜けられない」
という方は、このイントネーション理論が理解できれば、
「なぜ棒読みに聞こえるのか」が理解できます。
その謎をおしりになりたい方は、
ナレーションゼミをお申し込みくださいね。

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DJ・タレント・声優・ナレーター・スポーツ実況・司会etc、 声に関するお仕事は、ほとんど何でもやってきました。
2012/12よりフリーになり、主にナレーションのお仕事をしています。


《TV》
【ナレーション】…「お試しか!」 FNSソフト工場出品作品「はじめて代理店」「ご主人、それ間違ってます ! 」 「カラダのキモチ」「サッカースーパーレッスン」 「プロ野球ニュース」 「ミラクル☆シェイプ」 「ぐっともーにんぐ」「ジパング朝6」「就活リサーチ」 「一攫○金!ベガスさま」「ネオハイパーキッズ」他多数
【アフレコ】…「オヨネコぶ~にゃん」「ペットフレンド」「アテネ下町物語」「アドベンチャースポーツ」他多数
《スポーツ》
「夏の高校野球・宮城県大会」「東京六大学野球」「千葉国際駅伝」などの実況 ・「大井競馬中継」「さなえのショウアップナイター・ウオッチング」「めざせ甲子園」(兼ディレクター)、他多数
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《その他》
VP・DVD・ネット番組、銀行ATM等機械の声、執筆、教育活動、エッセイ、編集他…

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