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07 04
2010

●Q&A

初心者質問-腹式呼吸・滑舌・棒読み-について

ここは一応「Q&A」のカテゴリなので、
いつくかの質問にもお答えしておきましょう。(笑)

●腹式呼吸ってほんとに必要なんですか?
プロでも、口から吸っている人、たくさん見かけますが。


確かに、腹式呼吸でやる『鼻から吸う』だけを意識すると、
呼吸量が極端に減ります。

実際にナレーターがしゃべっている時は、
鼻と口から【同時に】大量に息を吸い込みます。


ただ、はく時の息の使い方が、腹式呼吸なのです。
肺で呼吸量を調節すると、長文を読むとき、声が続かなくなります。
ですから、一応「文章を読む時は腹式呼吸」です。(笑)

もっとも、はく時の呼吸法は、そんなに意識しなくても
普段から腹式呼吸を心がけていれば、
はく時の呼吸は自然に出来るはずですから。

なお、ブログの【腹式呼吸】と【正しい発声】にも書きましたが、
問題は、腹式呼吸しているのに【喉声】になっている人たちです。

この、【喉声】の矯正のために腹式呼吸をやらせたことにより
かえって、『大きな声=腹式呼吸』と勘違いして、
ますます喉声に拍車がかかる…という悪循環を多々見かけます。

今までのスクールで、もし、そんな指摘をされていたら、
まず自分の喉声を疑って、
そちらの矯正に取り組んだ方がいいかもしれません。

*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫

●多少滑舌が甘くても、プロになってる人はいますよね?

この『多少滑舌が甘い』という言葉のニアンスが、
人によって全く違うので厄介です。

もちろん、滑舌があまりに悪ければ、
どんないい声の人でも、事務所は採用しません。

ただ、悪いといっても、
「このぐらいなら目をつぶれる範囲」と
事務所が採用してくれた程度の場合は、
スポンサーなど素人は、滑舌をさほど気にしませんから、
キャラクター的にOKであれば、多少は許されます。

私のレッスン生の中にも、
プロ、セミプロの人たちがいますが、
そんな人たちも「滑舌が甘いんです。現場でも時々怒られます」
という悩みを抱えています。

でも、その「滑舌が甘い」のレベルと、
まったくの初心者で私のレッスンに来た人たちの「滑舌の甘さ」は、
天と地ほどの違いです。

やっと歩き始めた子供に「アンヨが上手ね」というのと、
モデルさんのウォーキングを「なんてきれいな歩きだ」と思うのでは、
同じ『歩き』をほめているのでも、全く違いますよね?

これと同じぐらい、
素人の滑舌の甘さと、プロの滑舌の甘さでは、基準が違うのです。

「自分も滑舌が甘いけど、プロの人だって結構甘いから大丈夫」
なんて思っている人は、
一度自分の声を録音して、冷静に聞いてみてください。

プロの甘さと、自分の甘さの違いが分かれば上等。
判らない人は、滑舌が完ぺきな人か、耳が悪すぎるのかどちらかです。(笑)

耳が悪い場合は、まずは、耳を鍛えるしかありません。

ともあれ、
滑舌が悪いだけで、養成所などでは【下手】というレッテルをはられるのは
間違いないところです。


ちなみに、私も、若いころ
「お前みたいな滑舌の悪さでは話にならん」
と、声優の先生に言われたことがあります。

しかし、今では、
「滑舌いいですよねぇ」と、誤解されるまでになりました。

はい、誤解です。(笑)
いまだに滑舌は決してよくありませんが、
何とかクリアに聞こえる方法を色々編み出した結果です。

ですから、頑張ればある程度は直せます。
歯並びがぐちゃぐちゃの人でも、滑舌に問題のない人も、実際にいますしね。

ただし、口内に問題があり、努力だけでは治らないという場合は、
歯医者さんへGOです。(^-^)

*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫*≫

●平坦な棒読みが治りません。

平坦になると言うのは、いわゆる「読み癖」です。
普段しゃべる時なら絶対にそんな音にはしない妙な節をつけたり、
アクセントの上げ目を全部生かして、一つ一つ粒だてて読んだりと、
読み癖には色々あります。
その中でも、平坦になると言うのは最も多い読み癖の一つです。

一体どうしたら治るのか。
まず一番簡単なのが、「普段どおりに喋る」です

私も、よく
ナレーションと思わず、セリフだと思ってごらん」
といういい方をします。

でも、そもそもセリフが読み癖になっている人はどうしたらいいのか。
これが最大の難関ですよね。

私自身、役者というより、アナウンサー畑に近い場所でやってきたので、
声優を始めたころに、
「もっと相手に語りかけるように」とか
言われれば言われるほど混乱し、
「本人、最高に語りかけているつもりなのに、
声として出てきたものは全然そうなってないじゃん !」
って、我ながら哀しくなりました。(笑)

ですから、感情を込めようとすればするほど、
棒読みになったり、へんてこりんな癖読みになったりする人の
何が悪いのか、よく判ります。

そしてついに、
「普段通り」にしゃべるにはどうすればいいのか、
はっきり判る方法論を完成したのです。

気がついてしまえば、目からうろこの、
「そうだったんだ ! 」ってことです。

でも残念ながら、これを教えている養成所などは聞いたことがありません。

今、この秘密の法則を教えている私の生徒たちは、
「これを学生時代に知っていれば、今頃プロになれていたかも…」
「うまいナレーターとそうでない人の何が違うのか、
今までは判らなかったその差を聞き取れるようになった。」
「さなえさんから教わったことは、誰にも教えたくない。教えたらもったいない。」

とか言ってます。(笑)

ヒントは、ブログでも少し書いている【アクセント】からのアプローチです。
もちろん、単なるアクセントだけでは無理です。

ほんとにね、これを知った人は、プロアマ限らず、
「へ~~~~~ ! 」の嵐です。(笑)

単純に学問としても面白いと思うので、
いつかチャンスがあれば、本にでもしたいのですけどねぇ。(^-^)

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Comment

初見の対応力

一応事務所に所属しているレベルではあるのですが、底辺で伸び悩んでます。というのも、いつ頃からか、カミ癖がついてしまいまして、当日渡しの原稿などすんなり読めません。集中力とは簡単に言いますが。。。そこら辺に関しては何か良いアドバイスはありませんでしょうか。
苗字が一緒なんで、なんか勝手に親近感を覚えております。よろしくお願いいたします!

Re: 初見の対応力

> カミ癖がついてしまいまして、当日渡しの原稿などすんなり読めません。

カミ癖?
ろれつが回らないって意味かしら?

滑舌が甘くなると言う事でしたら、原稿チェックの段階で、
「読みにくい単語にフリガナを振る」という事で対応できますよ。

私の生徒には、ろれつが回らない時は
「はい、その単語にフリガナふる ! そして、その自分で一番言いにくい音に○をつける!!」
と、指導します。
たいていそれで
「わぁ、言いやすくなった♪」と感動してくれます。(笑)

下読みで、いかにその対応を素早くするか。
そこが勝負です !

ありがとうございます!

私の言うカミ癖とは、
原稿を読む際につっかえてしまったり、別の読み(特に漢字)を言ってしまったりということです。
確かに下読みの時間がいただける場合にはフリガナをふるととっても楽になりますし、そのようにしています。
しかし時折、下読みに時間の取れない現場があり、完全に初見読みという場合に皆さんはどう対応しているのかと思っていました。

ただ、概ねの原因は分かっていて、アクセントや滑舌がヨレたことが自分で気になった時などに噛みやすいです。
ですから、滑舌・アクセントなどを気にし過ぎるのも良くないのかなと思っているのですが。
とにかく、すんなり読める語彙を増やして頑張ります!
ありがとうございました。

Re: ありがとうございます!

> 私の言うカミ癖とは、
> 原稿を読む際につっかえてしまったり、別の読み(特に漢字)を言ってしまったりということです。
> 確かに下読みの時間がいただける場合にはフリガナをふるととっても楽になりますし、そのようにしています。
> しかし時折、下読みに時間の取れない現場があり、完全に初見読みという場合に皆さんはどう対応しているのかと思っていました。

完全な初見読みの時も、アナブースに入ってからの、ちょっとした時間があるでしょう。
そんな時に、ちょこちょこと、噛みそうな単語に平仮名ふったらどうかしら?

> ただ、概ねの原因は分かっていて、アクセントや滑舌がヨレたことが自分で気になった時などに噛みやすいです。
> ですから、滑舌・アクセントなどを気にし過ぎるのも良くないのかなと思っているのですが。
> とにかく、すんなり読める語彙を増やして頑張ります!

気にしすぎてもしなさ過ぎてもダメだから難しいですけどねぇ。
ただ、自分の苦手を知っているってことは大きいんじゃないかなぁ。

私は「リャ行」が苦手なので、こんな文章が出てくると、めちゃくちゃ緊張します。(笑)
「スリランカ料理の料理長が、弟子の新作料理をメニューに入れることを了解した。」
こんなのを初見で読まなきゃならない時は、とにかく「リョ」に全パワーを降り注ぎます。

知っていれば、そういう事が出来るからね。
じゃ、頑張ってねぇ。(^o^)/
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DJ・タレント・声優・ナレーター・スポーツ実況・司会etc、 声に関するお仕事は、ほとんど何でもやってきました。
2012/12よりフリーになり、主にナレーションのお仕事をしています。


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【ナレーション】…「お試しか!」 FNSソフト工場出品作品「はじめて代理店」「ご主人、それ間違ってます ! 」 「カラダのキモチ」「サッカースーパーレッスン」 「プロ野球ニュース」 「ミラクル☆シェイプ」 「ぐっともーにんぐ」「ジパング朝6」「就活リサーチ」 「一攫○金!ベガスさま」「ネオハイパーキッズ」他多数
【アフレコ】…「オヨネコぶ~にゃん」「ペットフレンド」「アテネ下町物語」「アドベンチャースポーツ」他多数
《スポーツ》
「夏の高校野球・宮城県大会」「東京六大学野球」「千葉国際駅伝」などの実況 ・「大井競馬中継」「さなえのショウアップナイター・ウオッチング」「めざせ甲子園」(兼ディレクター)、他多数
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《その他》
VP・DVD・ネット番組、銀行ATM等機械の声、執筆、教育活動、エッセイ、編集他…

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